というわけで、前回に引き続きM13のボーラスに関するカードのちょっとした小ネタです。
Bolas's Minions
Magic Arcana: Monty Ashley 2012年8月27日
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1044
（訳ここから）
ボーラスの手先ども
《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》はもちろんM13に収録されている。
だけどニコル・ボーラスは、冷たく薄情な基本セットに味方なしでポツンとしてるはぐれドラゴンなんかじゃない。占い師と信奉者が共に、忠誠の証としてボーラスの角の意匠を誇示しながら側に控えている。
カードサイズでは《ボーラスの信奉者/Disciple of Bolas》にその角を見つけることはちょっと難しいけれど、大きいサイズで見ると信奉者の胴部についているのが判る。
だが、角だけがM13にもたらされたボーラスの象徴ってわけじゃない。《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》が身に着けた胸当ては、《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》の装甲にそっくりだ。更にボーラスと占い師と信奉者はみんな特徴的な帯状の布を肩から垂らしている。で、《心爪のシャーマン/Mindclaw Shaman》についてだが…
このヴィーアシーノは例の布と装甲だけじゃなく、なんと角までニコル・ボーラスとお揃いだ！
（訳ここまで）
今回は日本語での通りを意識して、いつもより意訳や言い換えを多めにしています。あと毎回「ニコル・ボーラス」って呼んでるので、流れ的に一部「ボーラス」に略してます。
・はぐれドラゴン： 原文は「a lone dragon」、たぶんa lone wolf（一匹狼）のもじりだけど一匹龍ってのもなんかおかしいしなーということで妥協案
・ボーラスの角の意匠： 原文は単に「the horns of Nicol Bolas」だけど、日本語だと本人（本龍？）の角のことみたいなので原文にない意匠を補ってみた
・大きいサイズで見ると： 原文は「blown up」、「（写真とかを）引き伸ばした」になるけど日本語の通り優先で
・で、《心爪のシャーマン/Mindclaw Shaman》についてだが…： 原文は「And that brings us to Mindclaw Shaman.」、直訳すると「そして、これは《心爪のシャーマン/Mindclaw Shaman》のことをもたらす。」とかになってちょっとぎこちない。でもこれでいいのかはちょっとわかんない
・このヴィーアシーノは例の布と装甲だけじゃなく、なんと角までニコル・ボーラスとお揃いだ！： これは原文だと「Not only does Mindclaw Shaman have the fabric and the armor, but even the Viashino's horns reflect Nicol Bolas's distinctive shape!」で、かなりいじってます。そのまま日本語にすると「《心爪のシャーマン/Mindclaw Shaman》が持っているのはあの布と鎧だけじゃない、このヴィーアシーノの角ですらニコル・ボーラス独自の角を模している！」って感じでしょうか。
ボーラス先生のM13での手先はみんなボーラスコスプレ大好きという風潮。Webコミック「Dark Discoveries, Part1」で大人気の例のインプもその風潮でああだったんでしょうか。アラーラの手下はみんな工作員で現地に溶け込まなくてはならないのでその風潮から逃れられたのでしょうか。そのうちサルカンやテゼレットもコスプレをさせられるんですかね…？
そういえば、M13の三人の手先は全員Slawomir Maniak氏（gatherer）のアートですね。彼らの大きいサイズのイラストはまだ公式サイトにはアップされていない様でしたがCGHUBにはありました。
M13のプレインズウォーカーは全員D.Alexander.Gregory氏（gatherer）だったり、指輪サイクルがErica Yang氏だったり、M12の魔道士サイクルもIzzy氏（gatherer）で統一だったりと、アーティストを統一したサイクルはテーマ性がよく出ていて面白いですね。
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