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2011/09/02

【MtG:背景世界翻訳】デュエルデッキ:アジャニVSニコル・ボーラス

今回は「Dueldecks: Ajani vs Nicol Bolas」の箱書きと中に入ってる戦略ガイドの背景世界関連文章を訳出します。

あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。もし見つけられた方はご教示くださると嬉しく思います。

・箱書き

復讐と狡猾さが砕かれた次元の運命を決定する。

 レオニンの黄金のたてがみのアジャニはただ一つの事を念頭に置いてアラーラの断片を駆け巡る。復讐。彼の兄ジャザルの殺害への激怒で満たされて、アジャニは彼を殺害したものを探し求める。あらゆる手段を尽くし、彼の怒りはプレインズウォーカーとしてのパワーと共に成長していき、彼を多元宇宙を操る支配者との究極の対決へと導いた。

 ニコル・ボーラスは永劫の時の影響を感じ始め、彼の古くからのパワーを甦らせるために一つの次元全体のマナを吸収すべく、新たな計略を用意した。彼がこの多次元間ゲームの破片を適所に巧妙に操作する時、彼は報復を決意した不屈の精神と邂逅する。

 アラーラの大渦の戦いは君の手の中にある。次元すべての運命、そして二人の宿敵同士のプレインズウォーカーの壮大な闘争の結末を決定せよ。


・戦略ガイド

 プレインズウォーカーは多元宇宙の次元を横断できる極めて数少ない存在だ。知性を持つ生物が生まれる時、それには「灯」を持つ僅かな可能性がある。「灯」を持つ者しかプレインズウォーカーにはなることは出来ず、その中でもほんの僅かの者が自らの秘められた力に目覚める。

 殆どのプレインズウォーカーにとって多元宇宙は想像を越える広大さである。だがドラゴンのプレインズウォーカーのニコル・ボーラスにとっては、それは彼の太古からの精神に相応しい複雑なパズルだ。かつて殆ど無限のパワーを持つ存在であったボーラスは彼の鉤爪の間で世界を砕き、己の計略に役立てるために次元全体を操る。そして、大修復として知られる多元宇宙を作り替えた出来事はプレインズウォーカーの灯の性質を変えてしまい、ボーラスは己のパワーの大部分を失ったことに気がついた。

 今、彼の計り知れないパワーは衰え、彼に時の摩耗を思い知らさせる。彼は衰弱していく肉体と精神に以前の力を取り戻させるために、己のあらゆる魔力のすべてを使って必要なマナを探し求めねばならなかった。徹底的な探索の後、彼はアラーラの持つ潤沢なマナを利用することこそが解決策だと気付いた。

 アラーラは砕かれた次元であり、それぞれの断片はそれ自体が一つの世界でもある。密林の断片ナヤにおいて、レオニンの戦士の黄金のたてがみのアジャニは自身の部族での居場所を見つけようと苦闘するのけ者だった。彼の兄にして彼らのナカティルの部族の指導者ジャザルが殺害された時、アジャニの激しい悲嘆が彼の灯を燈し、彼はジャンドの断片へと次元を渡りプレインズウォーカーのサルカン・ヴォルに遭遇した。サルカンはアジャニが己の怒りを向け、レオニンのプレインズウォーカーが異なるパワーの姿に到達するのを手助けした――復讐の炎によって燃やされるパワーへと。

 兄を殺した者を追うアジャニの行く末は、彼をボーラスの壮大な計画へと真っ向に導いた。いにしえのドラゴンのプレインズウォーカーは彼と彼の正義感の間を引き裂いた。ニコル・ボーラスは世界を支配する神の如き存在へと戻る道において、成り上がりのナカティルをただの邪魔者の一つとみなした。

 君はこれら二者のプレインズウォーカー間の戦いを追体験するだろう。片や新たに覚醒したもの、もう一方は多元宇宙における最古の存在。アジャニはドラゴンの爪からアラーラを救うのか、それともニコル・ボーラスが彼の数千年にもわたる長さの征服地一覧に小さな脚注を付け加えるのか?彼らの運命は君の手に委ねられている。

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