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2012/03/30

【MtG:コミック私家訳】IDWのMtGアメコミ#3 プレビュー

3月29日発売(現地時間では28日)のIDW社のMTGコミックのプレビューが公開されました。

Wednesday's New Books!
IDW Publishing | Mar 28th, 2012
http://www.idwpublishing.com/news/article/2271/

今回はプレビューとして公開されている部分を訳出します。
あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。もし見つけられた方はご教示くださると嬉しく思います。



p2 Magic: The Gathering #3
盗賊プレインズウォーカーのダック・フェイデンは、貴重なアーティファクト、古えの牙を盗み出した。彼は能力を使ってそのアーティファクトの秘密を知る代わりに、故郷の破滅をそれを引き起こした奸物の目を通して目撃することとなった。ダックは彼女の次の目的地、イニストラードにて追跡を始めた。

新たな次元に到着し、ダックは二人の聖戦士とエクハルト・フォン・ファルケンラス男爵に率いられた邪悪な吸血鬼の集団の間の、旅籠での窮余の戦いに否応なく巻き込まれる。集団から逃れることに成功したがファルケンラスは後を追ってきた、しかし古代の牙はそれを撃退した。ダックは聖戦士の一人、イングリッド・ライヘルトと共に彼女の街へと戻った。一方、ファルランケスは己の大邸宅にてシファ・グレント、古代の牙の前所有者である神秘的な女性と対面する。


p3
イニストラード(大邸宅の中、ファルランケス男爵が魔力によって吊り上げられ苦しんでいる。それを見上げるシファ・グラント)

男爵「ぐわああああ!」

シファ「私が我慢ならないことは一つあるとすりゃ、それはいい加減な仕事さ」


p4
[Panel 1]
(シファは男爵を一旦解放する)

シファ「お前は路傍の魔道士に古代の牙の複製で虚仮にされてるのかい?」


[Panel 2]
(男爵は頭から床に落ちる)

シファ「許しがたい」


[Panel 3]
(男爵は鼻血を拭う)

男爵「私は用心深くした方がいいと思ったのだ」


[Panel 4]

男爵「貴女は誰がどんな奥の手を隠し持っているか決してご存じない」


[Panel 5]
(シファは悪霊を召喚して吸血鬼たちにけしかける)

シファ「恐らくお前への説教の続きは……二人きりですべきだね」


p5
[Panel 1]

吸血鬼A「どけ!」

吸血鬼B「邪魔だ!」

(男爵以外の吸血鬼たちは部屋から逃げ出す)


[Panel 2]

シファ「これでましになった」


[Panel 3]

男爵「本当の事を教えてくれ。もう牙は持っていないんだな?」


[Panel 4]

シファ「そいつは無事さ。そのはずさ」

男爵「では、そうでなければ?」

[Panel 5]

シファ「まあ、それはきっと――」

男爵「不安か?」

シファ「――面白くなるだろう」

(シファは部屋の奥のカーテンを開け、中の水盤へ向かう)


p6
[Panel 1]

シファ「今夜、お前の仕事が邪魔されたのは何処でだい?」


[Panel 2]

男爵「それは判りかねる――」


[Panel 3]

シファ「お前の兄弟がどうなって弱っていったかお忘れかい?あいつは私に歯向かった。一度。」


[Panel 4]

男爵「我らは道を行った先の、人間の旅館に居た。二人の聖戦士が邪魔に入った。我らはそのうち一人を殺した」


[Panel 5]

男爵「もう一人はライヘルトの血を引いている女だ。その匂いがした」


p7
[Panel 1]
(水盤の中に街の光景が浮かぶ)

シファ「だいぶ絞られてきた」


[Panel 2]

男爵「何をしている?」


[Panel 3]

シファ「そのライヘルトの女を探してるのさ。狩人が獲物を探すのは当然のことだろう?」


[Panel 4]

シファ「一番好ましい犠牲どもを追い詰めるのには、お前たち吸血鬼のやり方があるだろう」

男爵「誅罰だ」

シファ「そして、私にも私のやり方がある」


p8
[Panel 1]
(ダックは投げつけられたワイン入りマグを避ける)

ダック(この頃みんな俺を嫌ってるような気がする)

ヘルマン「駄目だ!」


[Panel 2]

ダック(我が宿主でさえもだ)

(イングリッドっと父のヘルマンが言い争いをしている)

イングリッド「父さん!」

ヘルマン「それはいかん、イングリッド、許さんぞ!」


[Panel 3]

ダック(彼らをこのまま争わせておくわけにもいかない)

イングリッド「ダックから聞いたでしょ。ここでじっとしてるわけにはいかないの!」


[Panel 4]

ダック(行かなくては)

ダック「ちょっといいかな?」


p9 [Panel 1]

イングリッド・ヘルマン「駄目!」


[Panel 2]

ダック(ヘルマンの気持ちが判らない訳がない)

 ヘルマン「これは儂ら父娘の問題だ!」


[Panel 3]

ダック(俺の家に吸血鬼の群れに追い回されてる知らない奴が飛び込んできたなら――)

ヘルマン「あの子はここが儂の家だというのを忘れとるようだ」


[Panel 4]

ダック(――同じ様に、俺もまっ先に自分の家族のことを気に掛けるだろう)

ヘルマン「それと自分が何かを思い出した方が一番いい」」


[Panel 4]

ダック(俺に家族が残っていた、ならば)

ヘルマン「もし、永遠に追い出されたいのでなければな」


(プレビューおわり。続きはコミックブックにて)


今回も、そのまま日本語にすると妙になる英語特有の言い回しにつきましてはかなり意訳入ってます。

シファは清々しいまでに人間の屑すなあ。ファルランケス男爵やその一派から醸し出される下っ端臭や情けなさを見るにつけ、ソリンはゼンディカーの吸血鬼を「この世界の吸血鬼は飢えの喜びを知らぬ。 殺戮の味わいも楽しまずに貪り食うばかりだ。」(《血の饗宴/Feast of Blood(WWK)》)とかdisってる場合じゃないと思うのは気のせいですかね…?ZENの吸血鬼の方がモダンで頑張ってたり、エルドラージに対してですら「かつての我らの支配者が我らを再びひざまずかせようとするなら、我らの反逆の傷をその皮膚に感じることになるだろう。」(《カラストリアの血の長、ドラーナ/Drana, Kalastria Bloodchief(RoE)》)と何かと逞しいですし。

コワモテだけど本当は娘思いのパパ、ヘルマン・ライヘルトさん。片腕が鉤爪だったりハゲマッチョだったりでお前は元海賊かよ!って感じですが実は元聖戦士です。激しく言い争ってる最中でもダックに横から割り込まれたら父娘同時に「No!」と息ぴったりなのでした。

あと1話で本当にイニストラード編が終わるのか?って感じもしないでもないですが、予告を見るかぎりは後1話です。それにしてもシファがリリアナと色々被りすぎてますね…シファの方は美女じゃない感じがするのとガチでどうしようもない悪人っぽいのがその違い?

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