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IDW Publishing | Feb 29, 2012http://www.idwpublishing.com/news/article/2235/
実際の本としては3月1日発売(現地時間)のようでした。
Magic The Gathering #2 is Now Available!
IDW Publishing | Mar 1, 2012http://www.idwpublishing.com/news/article/2237/
今回はプレビューとして公開されている部分を訳出します。
あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。もし見つけられた方はご教示くださると嬉しく思います。
p2 Magic: The Gathering #2
ラヴニカ市、その名がずっと以前よりこの次元全体のものと等しくなった程に巨大な大都市で、物語は始まる……
盗賊プレインズウォーカーのダック・フェイデンは、ラクドス教団から貴重なアーティファクト――古えの牙を盗み出した。教団の団員に追われ、彼は別の次元へと移動することによって逃げ延びた。彼はそこでは指名手配されているとも知らずに不注意にも我が家の次元へと戻った。もう一度更に次元渡りをすることを強いられ、ダックは傷を追いながらも無事にラヴニカへと戻った。彼は負傷が手当てされた後、アジトへと撤収して己の能力によってアーティファクトの秘密を知ろうと試みた。その代わりに、彼は故郷の滅亡をその行為をしでかした悪党の目を通して立ち会う事となった。衝撃を受けつつも決然として、ダックは彼女の次の目的地、イニストラードにて追跡し始めた。
p3
『イニストラード』
???(二人がイニストラード全てにおいて最も勤勉な聖戦士たちであったとしても、イングリッドとステファンは平穏な夜を望んでいた)
(宿屋と思しき建物の中、吸血鬼の群れと母子と間に男女二組の聖戦士が立ちはだかる。父親らしき男はカウンターに俯せになってもう既に死んでいる)
女性「アヴァシンよ救い給え!」
ステファン「我々聖戦士は彼女の聖なる代理として居ます、マダム」
イングリッド「いいわ、血狂いども!次に死ぬのはどいつ?」
p4
[Panel 1]
(ステファンのボウガンで一人の吸血鬼が倒される)
???(そこは台所であり、吸血鬼の群れが突入する前は彼らが自分たちの食事をしにきた場所だった)
ステファン「決してそんな質問はしないでくれ、イングリッド。君が答えとなるかもしれない」
[Panel 2]
(イングリッドの剣が吸血鬼の剣を受け止める)
???(そして、彼らのうちの一人が善良な人々を守ろうとして殺される前に)
イングリッド「今日は違う、ステファン!いつの日でも!」
[Panel 3]
???(ラヴニカに戻って、俺はラクドス教団から古えの牙と呼ばれるアーティファクトを借用してきた――無断に、だが)
(カウンターから子供が飛び出し、母が後を追う)
女性「だめ!そっちはだめ!」
子供「わあああああ!」
[Panel 4]
(母子に吸血鬼の剣が迫る!)
吸血鬼:「お前はご主人様への美味なる一献となるだろうな」
???(俺は魔法でそいつの持つ呪文の秘密をほじくり出そうとした)
[Panel 5]
???(代わりに、は村中を虐殺するためにそいつを使っている何者かの記憶を偶然見つけた)
(その剣をステファンが食い止める)
ステファン「退がれ!」
???(ドレイクストン。我が故郷)
p5
[Panel 1]
(吸血鬼の剣がステファンを貫く!)
ステファン「ぐふっ!」
[Panel 2]
???(同様に俺は一つの名前も見つけた、シファ・グラント)
ステファン「ぐぁ…うくっ!」
イングリッド「ステファン!」
[Panel 3]
???(そして場所を、イニストラードを)
イングリッド「私の後ろへ隠れて!」
(イングリッドの後ろに隠れる母子)
[Panel 4]
ダック(そこはラヴニカとは違う次元だ。大抵の人は次元から別の次元へと到達できない)
女性「アヴァシンへ祈るのよ、ぼうや。強く強く祈るの」
p6
[Panel 1]
(窓を割りながらダック登場!)
ダック(だけど俺はダック・フェイデン、プレインズウォーカーだ。で、俺は何にでも入り込める)
イングリッド「アヴァシンの翼よ!」
吸血鬼A「人間がまた一人か?」
吸血鬼B「犠牲がもう一人だ!」
p7
[Panel 1]
ダック(だが、出て行くというのは難渋するところだ)
(ダックは後ろ手に吸血鬼に魔法を投げつける)
吸血鬼B「これはかなり――」
[Panel 2]
ダック(俺としては影に潜んでいる方がいいんだが、ここではそういう訳にもいかない)
(魔法が炸裂し、吸血鬼の一人が暖炉の方へ吹き飛ばされる)
吸血鬼B「ギャア!」
[Panel 3]
ダック(俺がさっさとしなかったら、みんな死んじまう)
吸血鬼B「ああああ!」
(そのまま暖炉に投げ込まれ、吸血鬼の上半身に火がつく)
[Panel 4]
(吸血鬼は燃えながらも這い出してこようとする)
ダック(くそっ!いつもこうだ)
吸血鬼B「ああああ!」
[Panel 5]
(あたりに燃え移って宿屋は火の海に)
ダック(またもや大釜を避けて火に陥るってやつだ)
吸血鬼A「退け!」
p8
[Panel 1]
ダック(この人達をここから逃さなくては)
ダック「俺達も行かないと」
イングリッド「あなたは私達すべてを殺させようとしてるの?」
[Panel 2]
ダック(数分あれば、俺はおさらばできる)
ダック「君には何らかの手助けが必要そうに思えるんだが」
イングリッド「焼け死ぬのは殺されるよりマシって訳じゃない!」
[Panel 3]
ダック(ただこの次元から別の次元へとすっぱりと飛び移ればいい)
(ダックは扉を指し示す)
ダック「だからすぐに脱出しよう」
[Panel 4]
イングリッド「そして飢えた吸血鬼の群れに出くわせと?」
ダック(だが俺には彼らも連れて行くことは出来ない)
[Panel 5]
ダック(これこそが俺が単独行動を好む理由だ)
ダック「一歩ずついこう」
p9
[Panel 1]
ダック(俺は誰をからかってんだ?)
ダック「潜り戸のそばに馬車を見繕ってある。俺が合図したら、それに向かって走れ」
[Panel 2]
ダック(これが俺達の脱出計画だ)
イングリッド「私達全員殺されるわ!」
ダック「俺が来る前にそうなりそうだったな」
[Panel 3]
ダック(俺が行くかのようにこれを作り上げてと)
(ダックは自身の幻影を作り出す)
ダック「こんな具合に、君にはチャンスがある」
[Panel 4]
ダック(これで連中をいくらかは騙せればいいが)
(幻影のダックは窓から出て行く)
ダック「行け!」
[Panel 5]
(ダックとイングリッドたちはそれぞれ別の扉から逃げ出す)
ダック(そして、奴らの残りは俺の後を追うと)
イングリッド「聞こえたでしょ!」
(プレビューおわり。続きはコミックブックにて)
前回の引きで「そうだ、イニストラードへ行こう」と決意したダックさんですが、もうイニストラードに到着しています。早い!
プレビューでは5ページ目になっていますステファン死亡ページですが、電子書籍版の本編ではなぜかそのページが丸々カットされています。実際のコミックブックではどうなのか、そして何らかの手違いなのかはちょっと調べてみましたがわかりません…。
MTGの女性キャラは口調があまりパターン少ないのでFTなどないキャラはなるべく工夫をしたいのですが、新キャラの女聖戦士イングリッドは台詞がいちいちホラー映画ですぐ殺されるねーちゃんテイストなので、あえて「~わ」「~でしょ」調で。
「大釜を避けて火に陥る」と訳した箇所は原語では「from the cauldron into the fire(一難去ってまた一難)」ですが、ダックの今の状況と掛けた言葉だと思われますので同義語であります「火を避けて水に陥る」をもじった形にしましたがちょっと苦しいですね…。
「PWは非PWを連れて次元渡り出来ない」という設定は、今までは「Agents of Artifice」でジェイスに言及されていたくらいでしたが、今回ダックがその事に言及しました。カリストという相棒がいたのでラヴニカに縛られざるを得なかったジェイスと違い、ダックはいつでも次元渡りで逃げられるように単独行動を好むというのは、同じ設定を示す上ではなかなか面白い対比です。そして、結局はダックも即席の連れが出来てしまい、一人で逃げるわけにはいかなくなってしまうという。
この頃はコミック訳では台詞ということを意識して、口語的にするために一部意訳気味になってます。なるべくそのままの言葉が良いのか、それとも読む時のノリを重視したほうがいいのか、なかなか難しい問題です。どうも、どっちつかずの中途半端ですね…(;´Д`)
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