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2012/04/13

【MtG:翻訳】月の賢者タミヨウ プレビュー 「Stuff We All Like」【ちょっとだけ背景世界】

やはりあの謎のキャラクターは新プレインズウォーカー、しかも神河の空民でした。

Stuff We All Like
Top Deck: By Mike Flores 2012年4月12日
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/190

ストーリー記事ではなくTop Deckですが、少しタミヨウの背景設定に触れられていたので訳出してみました…が、日本語でなんと表現すればいいのかよく判らないタームが出てきたり、私の知らない古いカードや環境やデッキの話が頻出してますので、意訳かつ日本語でおkな感じです。

あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。もし見つけられた方はご教示くださると嬉しく思います。




(訳ここから)

私たちみんなのお気に入り

数年前、プロツアーヴェニスの優勝者オシップ・レベドヴィッツ(Osyp Lebedowicz)は別の構築戦のプロツアーのトップ8トーナメントを伝説のファッティで駆った。この時の彼の軍勢を指揮したのは《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》ではなく、8体の青い空飛ぶデカブツだった、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》と《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》。

彼のテーブルの向こう側から何が迫り来るかに関わらず――それが《残虐の手/Hand of Cruelty》や《密林の猿人/Kird Ape》、自デッキでも馴染みの《蒸気孔/Steam Vents》や《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》だとしても――オシップは”勝利の曇り鏡”のメロクをキャストするために完全に喜んでフルタップした。何故なら…なあ、対戦相手はそれに対抗して何ができる?

我々はここ数年の間メロクの同胞たる神河のムーンフォークからは何の便りもなかった。

だが今や、数年が過ぎ去ったこの2012年の春、もう一人の5マナの空民がドミナリアのスパイク軍団にその姿を現す…月の賢者タミヨウ!

月の賢者タミヨウのカード画像

私が最初に驚かされたのは、タミヨウの絵だった。

先に言ったように、彼女は空民(5マナ仲間のメロクのように)だ。

タミヨウのイラスト

彼女の構築戦での将来性を論じようと準備しようとする前に、私は彼女の背景ストーリーを知ろうとDailyMTG.comの編集者トリック・ジャレット(Trick Jarrett)を煩わせた…っていうか、私は神河ブロックが好きだったけど、数ブロックの間はそれを思わせる要素をカード上では見てないってことだ。
「アヴァシンの帰還プレイヤーズガイド」より:
ムーンフォーク、または空民は神河の次元の秘密主義で探究的な種族です。神河の次元上での超自然的な力に対する彼らの知識は比類なきものです。実地研究者のタミヨウがプレインズウォーカーとなり多元宇宙への鍵を得たことは、今までに彼女が抱いたあらゆる夢よりも素晴らしいものでした。彼女にとってはそれぞれの次元が、朧宮の大いなる巻物の塔に持ち帰られる前人未踏の埋もれた財宝とも言うべき知識のように思えました。
タミヨウにとって、すべての次元はそれぞれ他とは独立した謎を抱えています。そしてイニストラードにおいてのその謎は銀色の月です。タミヨウは幾周期にもわたってイニストラードを観察し、月が世界に及ぼす力への洞察を得るのにプレインズウォーカーとしての力を使っていました。彼女は獣人化の呪いに対する月の影響を無我夢中で観察し、吸血鬼の狂躁の浮き沈みに関する月の影響についての膨大な記録を書きました。彼女の好奇心は最終的に名高いネファリアの天文術士(astronomancer)ジェンリクの元へと導きました。タミヨウは彼の月石の塔で数えきれないほどの図表を調べ、月がこの次元に生息する動物と民衆の上に及ぼす奇妙な力についての彼の収集に自身の観測も加えて、何ヶ月もの間を過ごしました。
アヴァシンの帰還により、タミヨウはその天使がこの地、その生物たち、そして月へと及ぼす影響についての学説を目の色を変えて書いています。獄庫の性質、ウルフィーの創造、グリフの出現、そして新たに力を与えられた聖なる護法印の起源、これら全てが彼女の巻物を答えよりも多くの疑問で満たすのです。
まあともかく、私はタミヨウのことは私たちみんなのお気に入りのものの詰め合わせって見てる。

《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》画像

彼女は、メロク(外観的美とコストによって)だけでなく、二人の古風なお気に入りを偲ばせてくれる。私はタミヨウのためなら5マナ――または4マナ?(仔細は後述)――を降るタップするのは極めて合理的かもしれないと思う。どういうことかを話していう。

・+1能力

 タミヨウの+1能力はもう一人のお気に入りプレインズウォーカー、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》をすぐに思い起こさせる。

ここでの違いはパーマネントをアンタップさせないのではなく、《月の賢者、タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage》はむしろ先にそいつをタップしてしまう。

(+1能力画像

この最初の能力はどんなふうに合わせる?

それは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の「《送還/Unsummon》」、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》の「《稲妻のらせん/Lightning Helix》」、あるいは《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》の「《残酷な布告/Cruel Edict》」のようだ。

これはタミヨウが攻撃から自身を守る事のできる小さなモンキーレンチであると同時に、これをコントロールデッキの土地の一つに投げつけてマナカーブを崩したり、単に忠誠度を1上げて彼女の奥義へと一歩近づけたりする能力だ。

で、私は「すぐに」思い出させるってついさっき言ったよな。みんなの考えもプレインズウォーカー繋がりですぐにアジャニに飛びつくと思う。だがもし君が5マナを実用的なコストとして考慮にいれるなら、彼女は我々の古馴染みを偲ばせるかもしれない。

《氷の干渉器/Icy Manipulator》画像

我々はこれの更にもう1つ頭金を必要とすることにした。しかしタミヨウをタップの為に使っている間は、ある意味では彼女がターンごとに1マナ払い戻してくれていることになる。

《氷の干渉器/Icy Manipulator》は君たちの多くには馴染みが薄いかもしれない、だけどそれは最初のプロツアーでTOP8に入った。そして、それがリーガルだった最後の時に、アドリアン・サリバン(Adrian Sullivan)はアネックス・ワイルドファイアでうまい使い方をした。対戦相手に二体目のクリーチャーを戦場に出すことを強いて……《審判の日/Day of Judgment》のまっただ中に陥らせる苛立たしい道具として。彼女はかなり損害をもたらすと私は思う。

・-2能力
タミヨウの-2能力はわかりやすく、奇妙だ。

私はこれを使うのか?

-2部分画像

私はタミヨウを出した最初のターンでこの能力を使うべきなのか?このドローはどれくらいイケてるんだ?どれくらいイケてればいいんだ?今までに同じ様なものが何かあったか?

答えは「イエス」。昔、《熟慮/Think Twice》が再販される前、多くの成功したマジックプレイヤーがこれらのためなら厭う事なく――更に言うなら喜んで――フルタップした。

《連絡/Tidings》のカード画像

私はタミヨウのコストに関しては、偲ばせるのはメロクだけじゃないって言ったよな!

そこで、《月の賢者、タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage》で即座に4枚ドローするやり方を考察してみよう…

忠誠度が4から2となり(それは重要じゃない)、でも4体(またはもっと)のタップされたクリーチャーがいるようにするっていうのはどうかな?

まず最初に、もし君がこのルートに進むのを望むなら、これは君自身がそう仕込まないとならない類のものだと思う。私の最初の直感では、他者を対象に取ることを考えた。対戦相手のクリーチャーをタップするか、タップしたままにさせておいて。私はタミヨウの防御的な能力をまだ明確に《氷の干渉器/Icy Manipulator》だとは看做してなく、一種の「対敵クリーチャー用《睡眠/Sleep》状《濃霧/Fog》発生機」と想像していた。だがそれは実際の彼女の動きではなく、一度にたった1つのパーマネントをタップすることだった。現実としてたった1枚のカードを引くために5マナ払う奴は居ないし、タミヨウが+1能力で自身をしっかり守ってる間、それは軍勢をタップするようなものではない――少なくとも、全てを同時にではない。

もう一つの方法として、君が山のようなカードを引きたい(そして他人の軍勢に対しての便乗戦術を想定する)ならば、「100ものクリーチャーに攻撃される」事によって達成するのは最も安定したルートとは言えないかもしれない。

君は基本的に彼女の-2について2つの選択を持っている。そしてもし君が戦場の向こう側の小者の軍勢を必ずしも当てに出来ない(もしくは、上手く切り抜けられない)のなら、残る選択肢はただひとつだ。そんなわけで、上出来のタミヨウデッキは独特な青いデッキとして構築されると思う。

ここ二ヶ月を通して、スタンダードからレガシーに渡る様々なフォーマットで、青のプレイヤーが軽いインスタントやソーサリーをプレイする物凄い動機を持っている。インスタントやソーサリーが軽いほど、それらは《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》と共に上手く働く。そしてスタンダードでベストな(多分)クリーチャー、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》はどうかい?そいつに対抗するにも同じ事……なお一層同じ事だ(一人のプレイヤーが《はらわた撃ち/Gut Shot》がめくれた時を祝って彼の席から跳び上がるに至って…《はらわた撃ち/Gut Shot》が青では正規にキャストするカードではないしても)、対戦相手の小賢しい虫人間は恐らく死んでいる。

そしていくつかのインスタントとソーサリーの中でも、タミヨウと共に上手く機能するだろうカードは明確だ。そう、《町民の結集/Gather the Townsfolk》や《深夜の出没/Midnight Haunting》のような呪文……

……そして、トム・マーテル(Tom Martell)のお気に入り、《未練ある魂/Lingering Souls》の事だ。

《未練ある魂/Lingering Souls》の画像

どうやって青いデッキが《未練ある魂/Lingering Souls》を盾にすることを望むのかをお見せしよう。

3ターン目に《未練ある魂/Lingering Souls》…
4ターン目には《未練ある魂/Lingering Souls》をFBして、《マナ漏出/Mana Leak》を構える…
バーン!フルタップしてタミヨウ!

君は《未練ある魂/Lingering Souls》を適当な数だけ盾にすることもできるし、4つ全てで攻撃して、タミヨウを《連絡/Tidings》として即使う事もできる。重要なのは、タミヨウデッキでは戦闘出来るクリーチャーたち(そして理想的にはタップされた奴ら)を持つことを意識することだ。
トークンは疑問の余地もない。

そしてトークンは明らかにこのデッキの骨格となるだろう(《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》、《機を見た援軍/Timely Reinforcements》のためのちょっとした仕掛け……バーン!タミヨウ――現時点では《殴打頭蓋/Batterskull》や《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》の場所である5マナ域)、じゃあ違った方向でのクリーチャーについては?

《極楽鳥/Birds of Paradise》《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》画像)

もし緑スタートでマナ加速して、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》のようなカードへ向かったらどうだい?《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》はすげえカードだ、白英雄(と相棒のトークン達)を4ターン目にタップすることができたらもう絶頂だ!

マジカル・クリスマスランドでどのようにタミヨウが仕事するかって?

1ターン目:《極楽鳥/Birds of Paradise》
2ターン目:《未練ある魂/Lingering Souls》(忘れないで欲しい、ここではただ我々はマジカル・クリスマスランドで軽くじゃれてるだけだ)
3ターン目:《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》!
4ターン目:……マジカル・クリスマスランド!

もし《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》と《未練ある魂/Lingering Souls》のトークン全てで攻撃するならば、それは5つのタップされたアタッカーとなる。そこで君が5マナ(《極楽鳥/Birds of Paradise》も含む)を出せば、君の場には全部で6体のタップされたクリーチャーだ。

《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》画像)

もし即6枚もカードを引くことが出来るのなら、私は喜んで《月の賢者、タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage》からたった2の忠誠度を取り除くかもね。

で、クールなことは?

そうしなくてもいいってことだ。

タミヨウをプレイして、いくつかのスピリットトークンをブロックに残しておいて、相手のファッティにタミヨウを使って自分を守って(または戦闘前にブロッカーを私の白英雄の前から追っ払って)……彼女に末永く健康な生涯を設計することが出来る。結局のところ、私は今、我々の4ターン目の戦場に二つの脅威的な半ソフトロック(パトリック・チャピンの登録商標)の長い影を落とす。もし対戦相手が白英雄を素早く処理できなかったら、タミヨウはカードを引く能力を将来的に起動するための多くの燃料をもつこととなるだろう。

・奥義

タミヨウの奥義は……

まさに奥義。

それは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》や《解放された者、カーン/Karn Liberated》のような――それだけでゲームの勝利に直結するような奥義ではない。

奥義画像

どちらかと言えば、それは《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》のような奥義だ。もし君がそれを達成すれば、それは君にカードアドバンテージを得る莫大な機会を与えてくれ、大いなる手助けとなるだろう。君はスタンダードとブロック構築でかなりのびっくりするような状況と新しい可能性をお膳立てすることが出来る(それはいくらかの読者を怒り狂わせるだろう)。

もし《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》をただで唱え続けることができたらどうかな?カードを1枚引く、カードを1枚引く、カードを1枚引く…何かいいものはあったかな?探しものは見つかったかな?まだマナを使ってない、そして《機を見た援軍/Timely Reinforcements》を活用するのに都合の良いように自分のライフを調整した。

軽い除去呪文はいかが?もし毎ターンに3回も同じ《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger》をプレイ出来るなら、倒すことは大変難しいだろう。または《悲劇的な過ち/Tragic Slip》?君はクリーチャーからの攻撃から安全だと感じるまでに、どれだけの黒マナだけしか必要としない-13/-13の兵士殺しが必要かい?

《はらわた撃ち/Gut Shot》のようなものは?君は《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》(無料ドロー)と《はらわた撃ち/Gut Shot》(無料ダメージ)でライフを調節して、時折に《機を見た援軍/Timely Reinforcements》で取り返すことができる。ある局面では、それは虫酸が走ることになるだろう。

《はらわた撃ち/Gut Shot》《機を見た援軍/Timely Reinforcements》画像)

恐ろしい事を知りたいかい?


君は「この」手札についてどう思う?

《雲散霧消/Dissipate》
《破滅の刃/Doom Blade》

《雲散霧消/Dissipate》《破滅の刃/Doom Blade》画像)

いや、君は無敵ってわけじゃない。

だが、君を倒すのは用意なことじゃない。

これならどうかな?

《雲散霧消/Dissipate》
《深夜の出没/Midnight Haunting》

《雲散霧消/Dissipate》《深夜の出没/Midnight Haunting》画像)

君が大量のトークンによるアドバンテージによってとってもとっても素早く支配しようとしている今となっては、君を倒すには《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》ですら《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》と十分なマナが必要だ。

わかった、もうわかってるよ!

もしも手札に何もなく、しかしここにタミヨウがあって、そして何かしらの奇跡によってこれを引いたなら。

《時間の熟達/Temporal Mastery》画像)

タミヨウの奥義はそれ自体では勝てない。

だが、もし君が《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》ドローエンジンを持っているなら――そして特に《思案/Ponder》エンジン(軽くて、君に《時間の熟達/Temporal Mastery》の奇跡を起こしてくれる)を加えることができて、十分なライフとマナがあるならば、君がゲームを支配できないとは思えないよ。誰が君の調査回しと思案回しからの4連続の奇跡のターンの間止められる?その間に奥義を撃てる状態のプレインズウォーカーを複数準備出来ないかい?もし君が追加の4ターンの間に気軽に対戦相手の全てのパーマネントを吹き飛ばしたり全ての土地をバウンスしたら――カーンと一緒にワンツーパンチか、ジェイスでライブラリーを何度も打ち壊すか――対戦相手はどれだけ遅れを取るだろう?

君は《時間の熟達/Temporal Mastery》で「無限にターンを得る」ことは出来ない(「追放する」というテキストのお陰で)が、確かに大幅にリードすることが出来る。追加のターンを得ることは良いに決まってるし、プレインズウォーカーをプレイしている状態でターンを得るのは更に良いことだ。
ああ、大いにクールなシナジーだ……さてどうやって彼女をそこに投入しようか?
私が思うにタミヨウの適所は多くのデッキにとっては恐らく《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》(同じく5マナの青いプレインズウォーカー)より使いやすいでしょう。通常のUWデルバーデッキにどれだけジェイスがサイドインされてるかい?時には《殴打頭蓋/Batterskull》を使う?トークンデルバーでは特に、タミヨウをメインに投入しておけば、彼女は他の59枚と一緒にただ素晴らしく捗ることになるだろう。

多くのプレイヤーが《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》デッキを作る努力をした(そして時々は上手くいった)。先ほど言ったように、タミヨウは私にとっては「ヴェンセール」っぽく感じるが、しかし彼女は早い頃から自分を守るのにいい仕事をするし、タミヨウの-2はヴェンセールの-1よりずっと妥当だと思える(不利な場合には特に)。

更に前に、私は《氷の干渉器/Icy Manipulator》の古風な精神を想い起こした。そのカードは君が今想像するほど不便ではなく、コントロールデッキが2:1除去を決めるのを助け、「ビートダウン」デッキですらプレイされた。最終的に、君が速い攻撃的デッキだと、嫌われ者のコントロールは君の《Autumn Willow》を《剣を鍬に/Swords to Plowshares》出来なかったが、もし君がゲームを終わらせたかったならば、君は余り物な《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》をずっと脇にどけておかなくちゃならなかった!

そういう意味で、私は《氷の干渉器/Icy Manipulator》の「ジェネリック薬品」としてのタミヨウがいろんなデッキでプレーされるのを見ることが出来ると思う。繰り返そう、彼女を本当に大きくしていく限り君にターン毎に払い戻してくれる。君は奥義へ加速するのを優先して、時々の《連絡/Tidings》を単に無視するかもしれない。

どちらを選ぶのかって話なら、タミヨウの防御、ドロー(タミヨウと奥義による究極的に「奇跡的」な有利なポジションに向かって)全てを選ぶデッキじゃいけないんですか?

《テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit》画像

ここで、《着実な進歩/Steady Progress》と《テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit》が二つの役割を果たす。君に余裕を与え、君が土地を置けるようにし、そしてタミヨウがレベルアップするというのを全て同時にやってくれる!

これらは主にスタンダード中心のアイデアだ。だが私はタミヨウが恐らくブロック構築でもプレインズウォーカーコントロールにおいて役割が用意されていると思うよ。こういう展開はいかがかな?

《進化する未開地/Evolving Wilds》のイラスト

1ターン目:《進化する未開地/Evolving Wilds》でフェッチして《島/Island》
2ターン目:奇跡のような《時間の熟達/Temporal Mastery》を引く。そしてここでは!拳を握って。君の《時間の熟達/Temporal Mastery》っぷりに興奮しながらめくってくれ。まだ君がこのターンで土地をプレイしていないことを覚えておこう。おずおずと君の《時間の熟達/Temporal Mastery》を裏返えそう。君の二番目にプレイする土地は《平地/Plains》だ。そして《無形の美徳/Intangible Virtue》《町民の結集/Gather the Townsfolk》。
3ターン目:《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》をアンタップイン、《未練ある魂/Lingering Souls》《深夜の出没/Midnight Haunting》
4ターン目:土地を置いて、《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad》
5ターン目:第二の《島/Island》、《月の賢者、タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage》

《町民の結集/Gather the Townsfolk》《進化する未開地/Evolving Wilds》画像)

我々がタミヨウと《未練ある魂/Lingering Souls》の組み合わせがいかに好きかは既に述べた。《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad》も同じように効率的なクリーチャートークンを産む機械だ。禁止カード抜きでさえ、大いに時間と忠誠度を稼ぐのに充分すぎるほどの道具がある。

ああ、ブロック構築やスタンダード、あるいはもっと下の……私はそれらがうまくやっていくと思う。

(訳ここまで)


プレイヤーズガイドの部分だけにしておけばよかった、今は反省している。

MTGで使われるゲーム用語に無知ですのと、あまりプレイヤー的な文章は書かないせいもありまして、いつも以上に読みにくい文章になってしまいました。文章をそのまま訳したのでは意味が通りにくい部分を一部補ったり削ったり言い換えたりしてますが、もっと上手いやり方はあったんじゃないかと…これは勉強と練習が必要ですね(;´Д`)。

プレイヤーズガイドといいますのはファットパックに付属してます小冊子でして、カードリストだけでなく、フレイバー的な解説やメカニズムの説明、後から見返すと笑える「クールなカードベスト10」などが掲載されています。

タミヨウの居候先のジェンリクの塔につきましては、「Planeswalker’s Guide to Innistrad」のネファリアの項(公式翻訳記事はこちら)や、《塔の霊/Tower Geist》のフレイバーテキストに記述があります。

ジェンリクの塔に仕えているのは、招かれざるままに入る術を求めた者達だ。

なかなか物騒な雰囲気の塔のようですが、そんなところに何ヶ月も居候して興奮して研究してるタミヨウちゃんはまたしても危険な女である可能性…?好奇心旺盛で、多元宇宙の全てが朧宮の巻物コレクションを満たす面白い謎の宝庫に見える彼女は、イニストラードにはフィールドワークの一環として訪れているようです。

最初のカード化されたプレインズウォーカーであるローウィン組は現地ローウィンには関わらない完全な部外者にして異邦人でありましたが、例外的に青のプレインズウォーカーのジェイスだけは夢の研究のためにローウィンを訪れたエピソードを持っています。(拙訳はこちら

Following a Dream
Savor the Flavor: By Doug Beyer 2008年3月5日
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db26
 
同じく青単のタミヨウが、同じように研究のためだけにイニストラードを訪れ、次元の趨勢などの事件には特に関わらないというのは、青というカラーとプレインズウォーカーであるというのはどういうことかを考える意味でも面白いです。

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