Preview: Magic: The Gathering #4
Comic Book Resourcehttp://www.comicbookresources.com/?page=preview&id=12475
(5月25日追記:IDW公式でも公開されました。)
今回はプレビューとして公開されている部分を訳出します。
あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。コミックという性質上、意訳や言い換えも多いです。もし何かご意見がございましたらご教示くださると嬉しく思います。
p2 Magic: The Gathering #4
盗賊プレインズウォーカーのダック・フェイデンは、貴重なアーティファクト、古えの牙をラヴニカから盗み出した。彼は己の能力を使ってそのアーティファクトの秘密を知る代わりに、故郷の破滅をそれを引き起こした奸物、シファ・グレントの目を通して目撃することとなった。ダックは彼女の次の目的地、イニストラードにて追跡を始めた。
ダックはエクハルト・フォン・ファルランケス男爵の手先である吸血鬼たちに対する戦いの只中で勇敢なる聖戦士イングリッド・ライヘルトと出会う。ダックとイングリッドは彼女の故郷の町へと脱出するも、イングリッドの父はダックに出ていくことを望んだ。ダックは出発してシファ・グレントの全ての足跡を追うのを続ける事に決め、イングリッドはそれに着いて行くと言って聞かなかった。彼らがファルランケス邸に到着し、シファの痕跡を全く見つけられなかった時、エクハルト男爵はダックが酷い間違いを犯したことを知らしめた。彼女は軍勢を集めて、イングリッドの町へと攻撃を始めた、と。
p3
(町の広場でシファに捕まっているヘルマン・ライヘルト(イングリッド父)、周囲にはグールに襲われている町の人々が。)
ダック『俺はイニストラードで丸一日過ごしたわけじゃないが、この場所について間違った印象を持っていたかも知れない』
シファ「私は出来うる限り丁重に聞いている。お前が隠している忌々しい魔道士はどこだい?」
ダック『ここを好きだなんて言えたもんじゃない』
p4
[Panel 1]
ダック『ここに到着した途端に吸血鬼の群れとの戦いに放り込まれたってのは、そう思うのに充分なくらいに酷いだろ』
ヘルマン「これであんたも判ったと思ったがな。 奴は、ここには、いない」
[Panel 2]
ダック『奴らを操っているあの女――そこの魔女シファが――俺の故郷を滅ぼした』
シファ「それは判ってるさ。奴はどこだ?」
[Panel 3]
(不可視化して近くの建物の壁を登るダック)
ダック『どうやら彼女はここで同じ事をしようとしている』
ヘルマン「奴の名はダック・フェイデンだ。あの罰当たりは何時間も前に儂の娘を引っ攫っちまった」
[Panel 4]
ダック『俺が彼女を止める方法を思いつかない限り』
シファ「私は――悪いが、もう時間切れだね」
一般市民「ヒイイイイ!」
p5
[Panel 1]
(地面に叩きつけられるヘルマン)
ダック『俺にはあともうちょっと時間が要る』
シファ「さあ、フェイデンを差し出すか、私が貴様のこのむさ苦しい掃き溜めに住む全ての連中を虐殺するか、二つに一つさ!」
[Panel 2]
ダック『ヘルマンがもう少しだけあそこで持ちこたえてくれることを願うだけだ』
ヘルマン「儂らみんな同じように殺すんだろう!もし儂が――むむ?」
[Panel 3]
(屋根の上に立つダック)
ダック「グレイト」
ダック『彼が俺に気付いた。もちろん、気付いたよな』
[Panel 4]
(ヘルマンに詰め寄るシファ)
シファ「もしお前が何だって言うんだい?」
ダック『俺はイングリッドと駆け落ちなんかしてない。ただ出ていっただけだ』
[Panel 5]
ダック『彼女が着いて来ただけだ、判ってるだろ』
シファ「その手を失くした時は痛かったかい、聖戦士? 私がお前の腕を引っこ抜いてやったらどんなに酷いだろうね?」
ダック『だよな?』
p6
[Panel 1]
ダック『な?』
ヘルマン「手を失くしたことなんぞ、一緒に持ってかれちまった根性に比べたら惜しくも無いわい。儂はもうそいつを失くすつもりはない」
[Panel 2]
ダック『ありがとう、ヘルマン。例えあんたが俺のことを嫌いでも――』
[Panel 3]
(シファは手に持った短刀でヘルマンをいたぶる)
ダック『こいつはとても有り難い』
シファ「フェイデンを出しな」
[Panel 4]
シファ「じゃなきゃ、お前の隣人たちから干物になるまで血を絞り尽くしてやるよ」
ダック『まだ邸の戦いのでの魔法の消耗が響いてる。キツい乗馬じゃ回復の足しにもならない』
[Panel 5]
(シファは後ろで一般市民を抑えているグールの方を振り返る)
ダック『俺に息をつく暇も与えてくれないのか?』
一般市民「ヒイイイイイ!」
シファ「そこのうるさいの!そいつを連れてきな!」
p7
[Panel 1]
(シファはヘルマンを置いて一般市民の方へ)
ダック『または、少なくとも俺がマナにアクセスするのに十分なくらいにこの場所を理解する暇さえ?』
ヘルマン「聖戦士隊がこの件で貴様を狩りたてにくるだろう!」
[Panel 2]
ダック『俺がもうちょっとここに長くいたなら、こんなに難しくはなかったんだが』
シファ「お前の言う正義はもはや手遅れさ!」
(シファは市民に向かって短刀を振りかざす!)
一般市民「アイエエエ!」
[Panel 3]
(画面外だが、恐らく市民は殺された模様)
ダック『だがもう俺は猶予を使い果たしたようだ』
[Panel 4]
(シファは再びヘルマンに向き直り、短刀を突きつける)
シファ「奴は何処にいるのか言え!」
ダック『くそっ! 早く何とかしないと』
[Panel 5]
ヘルマン「あいつらは狩りに行った。お前をな」
ダック『準備万端だろうがなかろうが、シファに町全てを破壊させて逃す訳にはいかない』
p8
[Panel 1]
ダック『ドレイクストンのように』
[Panel 2]
ダック『もう二度と』
(屋根の上のダックは不可視化を解く)
[Panel 3]
(眼下ではヘルマン危うし)
シファ「今度はお前が死ぬ番さ」
ダック『俺はこれに俺の全てを賭けなくてば』
[Panel 4]
ダック『そして、希望も』
(屋根の上でダックは完全に姿を表す)
ダック「おい、シファ!」
[Panel 5]
ダック「俺をお探しかい?」
p9
[Panel 1]
ダック「俺はここだ!」
(ダックはシファに向けて青と赤の強烈なエネルギーを放つ!)
[Panel 2]
(しかし、シファには効果はいまいちだった)
ダック『うー、あぁ』
シファ「ガッカリだよ」
[Panel 3]
(シファの身体から怪しい何かが発せられる)
シファ「もっと痛い目に合うと思ってたんだがな」
ダック『こんな戦いは俺の趣味じゃない』
(プレビューおわり。続きはコミックブックにて)
#3のラストでイングリッドはファルランケス一家を食い止めるために残り、ダックのみが街へと向かったのですが、シファの外道っぷりは清々しいものがありますね。The Spell Thief #4で明かされるらしい彼女のオリジンでお約束の悲しい宿命とかでも明かされるのか、それともやっぱり外道だったよ…となるのか、これは先々の展開まで楽しみです。
ヘルマンに「(イングリッドのこと)怒ってないよね?よね?」と伝わるわけないのに心の中で確認して、シファに居場所をバラされなかったことに感謝するなど、陰惨な中にもユーモアも忘れないのがダックらしいです。
そして、彼のモチベーションである「ドレイクストンの悲劇」、それを繰り返させないために危険の只中に飛び込むというあたりが、いかにも新世代PWっぽい…ってそういえば彼らは新世代なんですかね? シファが最初老女だった所や、できる事が限られてるっぽい所からして新世代っぽいですけど。あとダックはすごく人間臭い。シファは元旧世代の雰囲気が…
0 件のコメント:
コメントを投稿