アメリカのゲームショーであるPAX EastのMTGパネルにて、ドラゴンの迷路に収録されるGuild Championというレアの伝説のクリーチャーサイクルが公開されました。
懐かしのあの人、FTや記事で名前が知られていた人、小説のあの人、そしてまだ見ぬ人(恐らくはPWガイドDGM編か小説第三部で登場?)まで、様々な顔ぶれが取り揃えられています。
SCGのLauren Lee氏のTwitterで画像が投稿されましたのでそちらから引用させていただきつつ、それぞれがどんなキャラなのかを分かる範囲で解説していきたいと思います。それぞれの名前は適当訳です。
画像が多いのとRTRブロック小説三部作「The Secretist」第一部のネタバレも少々含まれますので、一旦折りたたみます。
アゾリウス:Lavinia of the Tenth/第10管区のラヴィニア
「第10管区の拘引者、ラヴィニア」として《拘引/Arrest》、《騒乱の大祭/Havoc Festival》、《軽騎兵の巡視部隊/Hussar Patrol》、《装甲輸送機/Armored Transport》、《死教団のならず者/Deathcult Rogue》、《ブリキ通りの市場/Tin Street Market》のFTに登場する女性です。
第10管区/Tenth Precinctはジェイスが住む第十地区(the Tenth District)の事でして、《ブリキ通りの市場/Tin Street Market》と《フェアリーの騙し屋/Faerie Impostor》のFTから推測するに、例のフード付きマント出入り禁止のお店は第十地区にあるようです。
「時々ブリキ通りを歩いて毎日の生活に追われる住民を眺めるの。なぜ自分がこの仕事をしているのか、思い出させてくれるから。」――第10管区の拘引者、ラヴィニア
ブリキ通りの店では次の貼り出しがよく見られる――「フード付きのマント着用者は入店禁止。」
彼女は小説「The Secretist」にも第一部から登場しており、極めてアゾリウス的な経緯によってジェイスと敵対し、その結果、左遷同然の人事をされたことによって彼を逮捕することに執念を燃やしています。あと、意外な人物と古くからの知り合いだったり。
オルゾフ:Teysa, Envoy of Ghosts/幽霊の特使、テイサ
もう説明不要でしょう、旧ラヴニカから続投のテイサです。あの後はせっかく起草した新ギルドパクトを無視されたり、ついでにギルド体制がめちゃくちゃになったりと散々だったようですが、昔と違って貫禄も出てきたようで。二つ名の「Envy of」は羨望の的という意味ですが、果たしてこれが今回の背景的に何を示すのか…と思ったら案の定の「Envoy」の誤字だったようで。
ディミーア:Mirko Vosk, Mind Drinker(精神を飲み干す者、ミルコ・ヴォスク)
Uncharted Realmsにも登場したディミーアのエージェント吸血鬼でして、血を吸うことによって相手の精神を探ることが出来る能力を持っています。「The Secretist」においてはジェイスとエマーラを上半身裸で付け狙う変質者という雄姿がサンプルチャプターでも拝めます…。
イゼット:Melek, Izzet Paragon/イゼットの模範、メーレク
現時点では不明のキャラクターですが、奇魔でしょうか?
ラクドス:Exava, Rakdos Blood Witch/ラクドスの血魔女、イクサヴァ
RTRのプレリリースキットのお手紙で初登場のラクドス寵愛の血魔女です。小説「The Secretist」にも登場していまして、ラクドスのナイトクラブの一つ「THE ROUGH CROWD」を仕切っています。そこに乱入したジェイスを痛めつけようとしたものの、結局は魔道士としての格の違いを見せつけられたのもあって、彼をつけ狙っています。ジェイスが名を聞かれた時の答である“I go by Berrim,”(ベリムで通ってる)をまるまる名前として呼んでるのがなんか可愛い。
ゴルガリ:Varolz, the Scar Striped(縞痕のヴァロルズ)
え、こいつ誰や?って感じでしょうが、小説「The Secretist」に登場した地下街に住むトロールで、拉致されたエマーラを探すジェイスと出くわしました。でもこいつ確か(以下ネタバレのため反転)エマーラのウッドエレメントに殺されたんじゃ…?って思ってよく読み返したら追い払われていた。個人的にはMTGのトロールには知的なイメージがあるんですが、彼は典型的な話の通じない脳筋キャラのようです。
グルール:Ruric Thar, the Unbowed/自由なる者ルーリク・サー
前の記事でも書きましたが、プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その2でゴーア族の指導者として紹介されていますルーリク・サーです。小説「The Secretist」でも重要な役割を果たします。第一部ではジェイスが自分と共同研究者のKavinの暗号に関する記憶を消そうとする時に、研究資料を破壊するために雇われていました。ついでにたまたまとはいえ、ジェイスがアゾリウスから逃げる時の陽動として利用されたり…しかし、第二部ではなかなか熱い展開もあって、かなりいいキャラしてます、彼。
ボロス:Tajic, Blade of the Legion(軍団の刃、タジク)
プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その1でボロス最高位のギルド魔道士として紹介されました。イゼット団との共同研究などを担当しているようです。
セレズニア:Emmara Tandris(エマーラ・タンドリス)
小説「Agents of Artifice」で初登場し「The Secretist」でも重要な役割を持つエルフの癒し手にして、ジェイスのラヴニカにおける最も古い、そしてテゼレットによる虐殺を生き延びた数少ない友人のエマーラがようやくです。個人的にはこのアートは脳内イメージよりシュッとした感じですがいいですね。サイクルの中でなぜか彼女だけ二つ名無しです。
AoAではジェイスを友人と思って献身的に支えていたのに彼が偽名を名乗ってたことを知ってショックを受けていたりしてましたが、RTRでは彼の精神感応能力をギルドに役立てさせようとセレズニアに勧誘したりしていたり、プレゼントの通信アーティファクトの起動キーワードを「I need you」とかにしたりと結構微妙な関係に。そして異国のファン層に巻き起こるジェイス×エマーラブーム。
シミック:Vorel of the Hull Clade/育殻組のヴォレル
《生体材料の突然変異/Biomass Mutation》と《強制順応/Forced Adaptation》のFTに登場する人物です。育殻組につきましてはプレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その2に解説があります。FTでの発言からして、いかにもシミックなやばそうな雰囲気が…。
と、「The Secretist」第二部のネタバレなしで解説してみましたが、「このギルドチャンピオン・サイクルって何?」っていうのはそのネタバレ無しには語れないという…かなりDGMのストーリーに直結しているっぽい、とだけ。しかしまあ、サイクルの10人中半数以上がジェイスと友人だったりつけ狙ってたり因縁があったりと、ある意味ジェイスヒロインズな様相をしめしているのがなんとも…。
PAX Eastの情報では次のセットのエキスパンションは「Theros」「Born of the Gods」「Journey Into Nyx」など、いろいろ興味深い内容が。新次元と思われるTherosは響きや各エキスパンション名からしてもしかしてギリシャ神話モチーフ?
0 件のコメント:
コメントを投稿