Home

2011/02/25

映画「魔法使いの弟子」テーマデッキコンテスト

(20110226AM8:45 注釈[1]を補足。あと、このデッキはGD2によるとWotCとしてはジョニー的だというご指摘がありましたが、Mark RosewaterのDesign Languageによるとヴォーソスはサイコグラフィクスとは別個のスペクトラムとのことなので一応このままヴォーソス的ともさせて頂きます)

今回ご紹介する記事は、2010年公開のディズニー映画「The Sorcerer's Apprentice(魔法使いの弟子)」(公式サイト /日本公式)にMtGがタイアップしたことを記念して行われたデッキコンテスト結果発表です。

簡単にコンテストルールを説明しますと、
・使用できるカードセットは基本セット2011
・基本の5人(黄金のアジャニ、チャンドラ・ナラー、野生語りのガラク、ジェイス・ベレレン、リリアナ・ヴェス)のプレインズウォーカーいずれか、または複数
・デッキにいれたPWの名前入り呪文サイクルは必須
・メインボードは60枚(土地含む)、必要であればサイドボード15枚。
・基本土地以外は同じカードは4枚まで。
という条件でPWのテーマデッキを作成する事です。

「魔法使いの弟子」というコンセプトのせいか、賞品が映画のチケットと基本セット2011ブースターと《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》の絵違いプロモ(デュエルデッキ版かブックプロモかは不明)だったせいか、上位5デッキのうち3人がジェイステーマ(青赤、青黒、単青)、残りは緑白アジャニと5色チャンドラでした。

限られた条件におけるヴォーソス的デッキ構築、という面で大変面白い記事なのですが、5デッキもあってリストだけでもとても長い上に筆者のMtGのカード知識が乏しいため、最も気に入りました1つ「Jace with the Consortium(無限連合のジェイス)」の訳出となります。

評価部分もなかなか面白かったのですが、正直、翻訳部分よりカード部分の方が日本語名表記やGatherへのリンクなどで物凄く時間と手間がかかりましたので訳出は断念しました。

テゼレット支配下の無限連合時代のジェイスという設定ということで、カード解説や訳注に小説「Agents of Artifice」のちょっとしたネタバレも含まれています。ご覧になる場合はその点をご了承の上でお願いします。

Share Magic with Your Friends Contest Winners
Magic Arcana: by.Monty Ashley 2010年7月15日
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/494





Jason Rivera
ジェイスはテゼレットの監督下にいたことや、チャンドラとの小競り合いやウギンの目の解放の一端を担うなど、数々の酷い目に合うのに耐えてきた。
僕は、ジェイスが誰かの思い出のライブラリを捻じ曲げたり、思考を織物のようにズタズタに引き裂いたりすることがそれほど厄介じゃなくなってきて、精神魔法の暗黒面をより向上させたことをこのデッキで描写したんだ。
ジェイスが誰かを暗殺しようとしないといけなくなった時には、敵の護衛は大変だろうね。ジェイスが敵の心に集中する際にはいつも不快な決断をするんだけど。

このデッキは60枚のメインボードと15枚のサイドボードで出来ている。

クリーチャー 3
ジェイスは連合に使役されている間、わずかのクリーチャーしか召喚しなかった。彼は主に自分の手っ取り早い呪文を信頼していたんだ。
1 占いフクロウ/Augury Owl
 ジェイスは彼の長年の友人にして諜報員がテゼレットの蠕動する機械によって破壊されたのを見たとき、二度と小妖精を闘いの場には送らないことを誓ったんだ。[1]
1 蒼穹のドレイク/Azure Drake [2]
1 難題のスフィンクス/Conundrum Sphinx [2]
 ジェイスに敵の精神と戦術をちょっとだけ見せてくれる。

プレインズウォーカー 3
このショウはジェイスが取り仕切ってるのさ。
3 ジェイス・ベレレン/Jace Beleren

エンチャント 11
ジェイスの第一の選択肢は敵の心を破壊することで、第二の選択肢はそれを捕えることだ。
3 予期の力線/Leyline of Anticipation
2 虚空の力線/Leyline of the Void
4 ジェイスの消去/Jace's Erasure
2 精神の制御/Mind Control


アーティファクト 3
ジェイスは連合からいくつかの興味深いアイテムを手に入れてきた。
2 寺院の鐘 /Temple Bell [3]
1 水晶球/Crystal Ball [4]

インスタント・ソーサリー 16
ジェイスは精神と現実の操作の専門家だ。彼は「殺すか、殺されるか」という考え方を受け入れるようになっていったんだ。
3 ジェイスの創意/Jace's Ingenuity
3 定業/Preordain
4 マナ漏出/Mana Leak
3 暗殺/Assassinate
3 睡眠/Sleep

土地 24
4 水没した地下墓地/Drowned Catacomb
4 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
3 沼/Swamp
11 島/Island
2 惑いの迷路/Mystifying Maze
 ジェイスは時には敵を敵自身の心の迷宮へと旅立たせるんだ。我に返った時には、そいつはもう疲れきっているだろうね。


サイドボード 15
1 予期の力線/Leyline of Anticipation
 他の精神魔道士に立ち向かう際には、この力線から始めて先手を打つんだ。
2 虚空の力線/Leyline of the Void
 彼は墓地からの回収や墓地操作など他の多くの死に関する技を無効にすることを、リリアナと共に過ごした時間から学んだんだ。[5]
2 寺院の鐘 /Temple Bell
 ジェイスは自分自身の精神を操作するのも好むんだ。なんといっても彼は精神魔道士だ。[6]
3 取り消し/Cancel
 魔法に振り回されるような馬鹿な魔道士相手にはこれさ。[7]
2 精神の制御/Mind Control
 ガラクが好んで連むようなデカいクリーチャーにはこれだね。
1 平地/Plains
 スタイルポイントのために。
4 真面目な捧げ物/Solemn Offering
 彼の友人であるエルフの癒し手エマーラ・タンドリスによる治療のために一緒に過ごした時間によって、自分のパワーを精神の聖別に導くことを学んだんだ。それは敵が彼を止めるためのたった一つの戦略を無にしてしまうからね。[8]

(訳:ここまで)

*訳者による注釈
[1]占いフクロウ:「Agents of Artifice」チャプター15のテゼレットによる訓練の一つ、召喚訓練におけるエピソード。小妖精とは彼のお気に入りのクリーチャー《雲のスプライト》のことです。この事にジェイスは大変な怒りと罪悪感を感じました。

[2]蒼穹のドレイク、難題のスフィンクス:同じくチャプター15にてドレイクとスフィンクスを召喚していますが、小説では《玉虫色のドレイク》のようです。他の場面でもドレイクとスフィンクスは召喚されています。

[3]寺院の鐘:絵柄は神河の寺院のようです。チャプター13において、次の任務は神河と聞かされておおはしゃぎします。以前にテゼレットに神河のお話を聞かされて以来、いつかは行ってみたいと憧れていたのです。

[4]水晶球はジェイスの連合への加入試験の時にテゼレットが使っていました(オフィシャルPV参照)。しかし、ジェイスには千里眼があるので似た状況の時には使いませんでした。効果は《精神を刻む者、ジェイス》の+2能力(占術 1)の強化版です。

[5]虚空の力線:彼は他人の記憶を呼び出すことによってその魔法や技能や知識を使用できるようになります。チャプター6では刺客に対して《恐怖》を打ちました。

[6]寺院の鐘:とある理由により、彼は自分自身の記憶を魔法で消したことがあります。

[7]取り消し:このコメントは原文では「Against slower witted, sorcery-wielding mages.」となっており、 おそらく《幻影の召使い》のフレーバーテキストからきています。
"Illusion is a handy but fragile medium. Use it only in a pinch, or against the dim-witted."--Jace Beleren(「幻影は手軽だがもろい物だ。 使うんなら、危機に陥ったときか、馬鹿相手のときだけにしろ。」――ジェイス・ベレレン)

[8]真面目な捧げ物:チャプター23において彼は初めてエマーラの癒しの魔法を使用しました。それは後のエピソードでも彼の命を救うことになります。「彼を止めるためのたった一つの戦略」とは…文字通り止めるために、彼を肉体的に動けなくすることでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿