意外と知られていない設定ですが、アラーラ・ブロック時代のラヴニカではギルド体制は既に崩壊しています。記事のタイトル通り、ギルドの都ではなくなってしまったのです。
これからはプレインズウォーカーのハブポートとなるのではないかと一部で予想されているラヴニカですが、それは元々は多次元間陰謀団である無限連合のラヴニカ支部が何故かプレインズウォーカーの組織と勘違いされて噂になっているのが大きな理由であって、ギルドではないのです。
ゼンディカー･ブロックの掌編「ケフ砦の戦い」において、ギデオンがエルドラージ対策のために頼っていった組織は連合を指します。
The Battle of Fort Keff
Savor the Flavor: by.Jenna Helland 2010年3月31日http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/stf/84
ケフ砦の戦い（翻訳記事）
http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/004800/翻訳記事のほうですが、誤訳によって「ギデオンは一旦ラヴニカに行って組織と接触して帰還して、『すぐ戻る』と言ってまたどこかへ行った」ようになっていますが、原文では「ラヴニカに行って組織を見つけにいこう。『すぐ戻る』と誓ってプレインズウォークした」という内容であって、実際にはまだギデオンは組織に接触してません（【MTG】背景世界について♪♪ 【VOL.11】299氏のレスより啓発されました）
ギルドがあった時代から現在のギルドが崩壊したラヴニカはどれくらい経っているのか？という話題を見かけましたので、自分なりの考えをまとめて見ました。筆者はギルドのあった時代のラヴニカはまだまだ不勉強ですので、事実誤認などがあるかもしれません。
ディセンションからどれくらい？というのは判りませんが、時のらせんからどれくらい経っているのか、という目安は、ラヴニカにおけるギルド崩壊を最初に明言した小説「Agents of Artifice」に存在します。
1.ボーラスの発言によると、ジェイスが生まれたのは大修復の後の時代
2.以前の記事でも紹介しましたが、大修復の前にPWの灯が点ったリリアナは百＋α歳
ここから導き出されるに、百数十年は経っておらず二十数年以上は経っている（ジェイスの年齢は他の次元より一年の短いラヴニカ在住であることとPWであるため不明ですが、目安として）、ということになります。
そして、小説中にはまだ人々の間ではギルドの記憶は生きています。
とある地区の人々はオルゾフ組の苛烈な支配が終わりを告げたことを記念する祭りを祝い、強大な魔道士の例えに冗談半分とはいえ『アゾリウス評議会の偉大なる魔道士の生まれ変わり』と出され、《ボロスの大天使、ラジア/Razia, Boros Archangel》のエロティックなブロンズ像を飾る金持ちが登場し、元セレズニア議事会所属と噂されている若いエルフ女性である癒し手のエマーラも登場しますので、ギルドが無くなって数千年以上ということもないのではないでしょうか。
【VOL.11】299氏です。どうもお疲れ様です。
返信削除私も Agents of Artifice の年代をなんとか調べようとして苦労した結果、おおよそ何十年単位でしか推測できず、正確な年数は計算不能と結論しました。
いつかは公式タイムラインを発表してほしいですね。
それでも、細部を突っつきながら考証する羽目になるんでしょうけれど。それも楽しいものです。
ちなみに【VOL.10】462，467-469，471も私でした。
＞あらーらさん
返信削除いらっしゃいませ、いつもお世話になってます。
きっと299氏はあらーらさんだろうなっていうのは判ってました！
公式タイムラインはARと大修復後の暦はまた違う？って感じでややこしいですね。新世代のキャラクターの年齢も曖昧（唯一目安があるのはリリアナくらい？）なのが余計に難しくしています。
サルベwikiのlifetimeは何がソースなのか調べてもわかりませんし…うむむ、まだ知らない何かのソースがあるのでしょうか。
新世代は老化もするし寿命もある（その代わり覚醒が若い時期が多い）ので、WotC的にはあいまいにしておきたいっていうのもあるのかもしれませんね。
新世代代表キャラのチャンドラとジェイスを当分は少年少女（向こうの基準で）のままにしておきたいでしょうし。