今回はAwakeningsの続編にしてPWコミックにおいてのゼンディカーブロック三部作最終作の
【NOT EXACTLY...】Enter the Eldrazi, Part 1【また女か】
を訳出してみます。
あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。もし見つけられた方はご教示くださると嬉しく思います。
Part 2以降も訳出や推敲に時間は掛かりますが、追々掲載する予定です。
p1 Enter the Eldrazi(エルドラージ現出) Part 1
p2
[Panel 1]
(腕を抑え、目の前に浮かぶ面晶体を見つめるジェイス)
ジェイス「あの紅蓮術士は慌てて出て行ったな。恐らく、彼女が使ったのは幽霊火だろう。
何かがここで変化した」
[Panel 2]
ジェイス「何かが……」
[Panel 3]
(ジェイスは地面に落ちた面晶体のかけらに手を伸ばす)
ジェイス「起動したのか?」
[Panel 4]
ジェイス「まるで、卵が孵化しようとするかのように」
[Panel 5]
(ジェイスは足元の大穴の底にサルカンが倒れているのを眺める)
ジェイス「俺たちは共にここへと導かれた。そして、同時に辿りついた。あまりにも一致しすぎている。
あのドラゴン……」
p3
[Panel 1-2]
(ジェイスは穴の縁から飛び降り、サルカンに近づく)
[Panel 3]
(サルカンの首に指をあて脈を確認する)
ジェイス「生きてる」
[Panel 4]
ジェイス「強力な魔法だ。幻影じゃない。恐らくはこいつもよそ者だろう」
[Panel 5]
(ジェイスは伝令の魔法を使用する)
[Panel 6]
ジェイス「海門の賢者たちはここで何が起こったのかを知りたがるだろうな」
[Panel 7]
ジェイス「たぶん、これで伝わるはず……」
(穴から這い上がるジェイス。出口付近に人影が……)
[Panel 8]
(ジェイスにアノワン先生が襲い掛かる!)
p4
[Panel 1]
(ジェイスの外套の襟首をつかんでひっぱるアノワン先生)
アノワン「ここで何が起こったのだ?お前は何をしでかしたのだ?」
ジェイス「俺は何もしてないよ。闘いの途中に踏み込んじまっただけさ」
アノワン「あの小娘はどこにいったのだ?ドラゴンは?私は見たのだぞ!」
ジェイス「教えてやるよ……俺が安全に海門へ戻るのを手助けしてくれるんならな」
[Panel 2]
(ジェイスの外套から手を離すアノワン先生)
アノワン「あの声だ!私は聞いたぞ!『目は開いた』と……」
[Panel 3]
アノワン「彼らが戻れるというのか?今なお彼らは戻ってくるのか?」
[Panel 4]
アノワン「キャンプに戻らねばなるまい。エルドラージが……警告せねば……」
(独り言を続けるアノワン先生を残してジェイスは目を立ち去る)
[Panel 5]
『その後、アクーム周辺の集落…』
[Panel 6]
ジェイス「次の船はいつくるんだ?」
現地人「明日の夕暮れだね」
ジェイス「船着場に行けるような馬はないか?」
[Panel 7]
現地人「あれなんだけど……」
(現地人が指を指した先にはゴブリンを振り回す《グロータグの打つもの》が)
[Panel 8]
(物凄く微妙な顔をするジェイス)
p5
(道中で《ウラモグの道滅ぼし》に襲われ、《グロータグの打つもの》はやられたもののジェイスは魔法で姿を晦ましなんとか切り抜ける)
p6
[Panel 1]
(船着場にたどりつく)
小舟の船頭「お前さんがかい?お連れの三人はどこだね?積荷は?」
ジェイス「俺には連れはいない。俺の荷物は……デカくて変な色のよく判らない奴に食われちまったよ」
[Panel 2]
船頭「支払いは?」
ジェイス「これで足りるか?」
(ジェイスは船頭に面晶体のかけらを渡す)
[Panel 3]
(小舟で沖に停泊する船に向かう)
[Panel 4]
船頭「その生き物を見たのはどれくらい前だい?」
[Panel 5]
ジェイス「今から数時間くらい前かな」
(ジェイスは船に乗り込み外套のフードを取る)
[Panel 6]
(船頭はマーフォークの船員に話しかける)
船頭「錨を上げな。岸から離れるんだよ」
[Panel 6]
船頭「旅人さん、水はゼンディカーで最も安全な所かもしれないね。せいぜい今のうちだろうけど」
p7
[Panel 1]
『ハリマー、海門の灯台』
海門の賢者「改めて検討してみましょう
あなたが『ウギンの目』から出発したのは二週間前ですね?」
[Panel 2]
ジェイス「一日くらいの違いはあるかもしれんがな。それは混沌とした旅だったよ」
[Panel 3]
賢者「ハリマーの深みにあるわたしたちの寺院でエルドラージが活発化して以来、十一日経ちました」
(海の中でうねうねしてるエルドラージ)
[Panel 4]
ジェイス「エルドラージとはアクームで俺を殺そうとした奴のようなものなのか?」
賢者「本当に存在しているとすれば、彼らが地上に現れるのは数千年以来になります」
ジェイス「君はあの生き物たちがエルドラージの復活だと思うのか?」
賢者「あの空洞で何が起こったのかを、もう一度わたしにお話しください」
[Panel 5]
ジェイス「俺と吸血鬼が空洞に辿りついた時、もうとっくに紅蓮術士の娘とドラゴンの闘いは始まっていた。俺がそこに入ると扉は閉じてしまって――」
賢者「あなたが入るとすぐにドアは閉じたのですか?」
ジェイス「ああ。しかし――」
賢者「そして、あなたはドラゴンの魔道士がゼンディカーの者ではないといいましたね?」
ジェイス「俺はそう思う。君の考えは――?」
(賢者はなにやら櫃の中を探っている)
[Panel 6]
(賢者は面晶体のかけらを手に取る)
賢者「これは『三者が来たる。一者は去る』と読み取れます。恐らくは、あなたとその娘、そしてドラゴンの魔道士が三者だったのでしょう」
p8
[Panel 1]
ジェイス「だが、『一者は去る』?
俺たちは二人で空洞を出たし、ドラゴンの魔道士もおそらく遅れて出ただろう。
これは何を意味することになるんだ?」
[Panel 2]
(二人は灯台の外に出る)
賢者「わたしにはわかりません。他の賢者たちにも意見を求めるつもりです。わたしたちは書庫を徹底的に調べましょう」
[Panel 3]
ジェイス「俺も自分の所のものを調べよう。もう行かなきゃ。他の場所でもやることがあるんだ」
賢者「ベレレン、何かが判ったのなら戻ってきてください。もしこれが本当にいにしえのエルドラージの前触れであるとするならば、わたしたちの地はおそらく深刻な危難に直面しているでしょう」
[Panel 4]
ジェイス「判ってるさ。あの紅蓮術士がどこで誰に、あの巻物がどこへ導くかを聞いたのか突き止めないとな」
[Panel 5]
賢者「では、エムとウラがあなたをお導きくさだいますように」
(賢者に背を向け、去っていくジェイス)
[Panel 6-10]
(ジェイスは海に向かい、波打ち際でプレインズウォークする)
(第一部おわり。第二部に続く)
さすがはサルカン、生きてました。闘った相手が悪い子ではないチャンドラと甘ちゃんジェイスで、好機とばかりに止めをさすようなタイプではなかったという点は幸運でした。
アノワン先生はウギンの目による干渉とゼンディカーへの心配でよそ者どころじゃないようです。PWは次元から逃げればいいのかもしれませんが、彼らはゼンディカーから離れる事は出来ませんしね…。
穴を這い上がってましたが、ジェイスは自分が旅支度をした成人男性二人を飛行させたり金属の扉を吹っ飛ばしたりする程度の念動力を持っていることを忘れてしまったのでしょうか。あまり得意じゃないとのことですので、マナが不安定な状況では使いたくないのかもしれませんが。
都会暮らしの軟弱なもやしっ子のイメージが強い彼ですが、3/3のトカゲを乗りこなし、ドローンに襲われたらとっさに飛び降りて逃げたりと元工作員なだけあってなかなかの身体能力です。そして、落ち着いた状況で一般人と会話したり賢者に相談したりする時はちゃんとフードを取ってます。意外と礼儀を知っていました。
「Awakenings」に続けて映画ネタタイトルと解釈するならば「燃えよエルドラージ」と訳したく…はなりませんでしたので普通に。
名台詞「NOT EXACTLY...」の訳に悩んでました所、あいしゃ様より案を頂きましたので使用させて頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。
続きは日本語化が難しいと定評のある狂サルカンの独白回なのでかなり更新に時間がかかると思われますが、ご了承ください。
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