内容は白と青でエルズペスとジェイスです。
具体的な表現は特にありませんが、背景ストーリー的にありえない展開妄想やその手の話題が苦手な方はここから先の閲覧を避けることをお薦めします。
「その思い出が君をそこまで苦しめるのなら……いっそ、俺が――」
俯いたジェイスの表情は目深に被ったフードの下に殆ど隠れて見えないが、そこからは透き通った青の燐光が仄かに漏れ出してきていた。
「いいえ」
エルズペスは小さく首を振った。その毅然として張り詰めた声にも関わらず、優しく宥めるような眼差しで俯いたジェイスの震える唇を見つめた。エルズペスがジェイスの握り締められた手をそっと取ると、彼の魔法の予兆と共に青い燐光は霧散した。
「これは私自身で乗り越えなければならない問題なのです。そして、ファイレクシアへの恐れの記憶は、私に正義と秩序を支持し、民衆を虐げる悪を挫くという意志を鼓舞するものでもあるのです」
「どうして君がそんなことをする必要があるんだ?そんなことをしたって何になるっていうんだ。結局は――」
「それに、貴方も判っているのでしょう?」
まるで聞き分けのない子供に言い含めるようにエルズペスの声は和らぎ、ジェイスの肩はびくりと震えた。
「――結局は、人の記憶を消すことによって余計に誰かを……誰よりも貴方自身を傷つけるということを」
そう、彼には判っていた。
「すまない、俺は……」
彼の真の能力は、結局は誰も幸福にはしない。彼は誰も救えない。
それに敢えて目を背けていたことも含めて判りきっていたことだった。だからこそ、救済の光とならんとしつつもその重責に苦しみ、時には折れてしまう彼女の傷を前に何も出来ない己の無力さがたまらなく腹立たしかった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
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|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
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|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
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────────(~~ヽ::::::::::::|/ = 完 =
うぉう最初のジェイスの台詞でいきなりドキっとしました。本気でこんな事言うのは本当に惚れてる相手だけなんじゃない? ときめき。
返信削除>あいしゃさん
返信削除いらっしゃいませ、いつもお世話になっております。
あいしゃさんのつぶやきからインスパイアされてしまいまして…。
ついカッとなってやった。今も反省していない。
もし惚れてるとしたならこういう事いいそうだよなあとか妄想しながら書きましたので、そういっていただけると嬉しいです!