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2011/08/21

【MtG:PWコミック私家訳】Fuel for the Fire Part 1

今回は、第二部第三部は公式で翻訳されているのに何故か翻訳されない

【強盗傷害】Fuel for the Fire, Part 1【ケファライ人大迷惑】
(※日本語設定のままではコミックの画像が表示されません。ページ下部のSelect Language/CountryからLanguageをEngishにして下の「Save language Preference」ボタンを押すと画像が表示されます)

を訳出します。
あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。もし見つけられた方はご教示くださると嬉しく思います。






p1 炎に注ぐ油/Fuel for the Fire Part 1

p2
[Panel 1]
(どこかの街の中に聳える石造りの尖塔)

[Panel 2]

指揮官の報告書『僧院長の執務室へ。八の月の第三日』

[Panel 3]
(尖塔の内部は様々な展示品が陳列された博物館のような所だった)

報告書『哨戒指揮官による最終報告書』

[Panel 4]
(展示品の一つのケースが破壊され、巻物がひとつ失われている。外壁には大穴が)

報告書『我々は星の聖域において異端者を発見しました。拘引の手筈が完了する前にその女は現場から逃走しました』

[Panel 5]
(大穴の縁の石が溶けて赤熱している)

報告書『我々は強盗容疑でその女を追跡しましたが、異端者の犯罪行為がそこから更に激化しただけでした』

p3

[Panel 1-2]
(水溜りを跳ねる足)

チャンドラ『ケファライ。見物だったわ。何軒かの博物館のご好意でいくつか新しい魔法を手に入れたし』

[Panel 3]

チャンドラ『ここのお役所には素晴らしくうんざりさせられるけどね』

[Panel 4]
(路地を駆け抜けるチャンドラ)

チャンドラ『ここから”渡っていく”のに安全な所を見つけるのはラクじゃない』

[Panel 5]

チャンドラ『至る所にやつらがいる。クソッ』

[Panel 6]
(追跡する兵士たち)

報告書『我々が異端者に遭遇して捕捉した後、一般的な監禁呪文でその女を捕縛しました』

p4
[Panel 1]
(追手の魔道士が杖から魔法を放射し、鞭のように伸びていく)

チャンドラ『やつらの魔法は凍えるように冷たく、剃刀の刃の様に鋭い――』

[Panel 2]
(その杖は先へ先へと延びていく)

[Panel 3-4]
(そしてついに逃げるチャンドラの足首へと巻きつく!)

チャンドラ『――だけど、つまらない』

[Panel 5]
(チャンドラはよろめきながらも足元に点火する)

チャンドラ『とっさにどうしのぐかを知ってなくちゃね』

[Panel 6]
(チャンドラは足元で爆発を起こし、吹っ飛ぶ)

チャンドラ『……転んでも……』

[Panel 7]
(その反動で、杖で足を捉えていた魔道士を釣り上げる)

チャンドラ『……ただでは起きないってね』

[Panel 8]
(遥か彼方に飛ばされていく魔道士)

報告書『冷気の杖は遺憾なく働いてました。しかし異端者は人質をとって卑劣にも逃走しました』

p5
[Panel 1]
(遙か橋の上を逃げていくチャンドラを見る追手たち)

報告書『追跡は難しくなりました』

[Panel 2]
(追手の一人は壁に手をあてて魔法を使う)

報告書『ですので我々は徴用しました――』

[Panel 3-4]
(魔力が壁を伝って登っていき頂上のガーゴイルへと到達する)

報告書『――ケファライで最も優秀な二者を。ガーゴイルたちはすぐさま異端者を捕獲しました』

[Panel 5-6]
(ガーゴイル像の目に光が宿り、飛び立った!)

[Panel 6-7]
(上空から二体のガーゴイルが逃げるチャンドラに迫る)

チャンドラ『とんだことね。やつらが本気って事はあたしは正しい巻物を盗ったってことだ』

p6
[Panel 1]
(橋の上から魔法でガーゴイルたちに指令を出す追手)

報告書『我々には既に有罪を宣告するに充分な証拠がありました。僧院長様の法典の権威によってあの女の判決は死刑でした。ラクロスは直ちに異端者への刑を執行しました』

[Panel 2]
(チャンドラはガーゴイルたちにはるか上空まで運ばれていく)

[Panel 3-4]
(ガーゴイルの魔法が解除され、元の像に戻る)

チャンドラ『まずい。ケファライはいけ好かない。お粗末な飾り物。薄情な重力』

[Panel 5]
(ガーゴイルは川に落下していく)

チャンドラ『新しい魔法を試してみるのは後にするつもりだったけど』

[Panel 6]
(川に大きな水しぶきがあがる)

チャンドラ『でも何時よりも今こそがいい頃合みたい……』

[Panel 6]
(チャンドラは水中に沈んでいく)

チャンドラ『……実験のね』

報告書『*付記A(費用と損失):2つのガーゴイル執行者』

p7
[Panel 1]
(チャンドラの目が魔力で輝く)

チャンドラ『ヤヤはいつも言ってた、迷った時は、あんたが知ってる中でも一番大きなドカーンをぶちかませ。転んでもただでは起きないってね』

[Panel 2]
(川の中から大爆発!)

報告書『我々の捜査は満足のいく結論に終わりました。我々は適切な手続き処理のために死体を回収する事は出来ませんでしたが、我々には異端者が抹殺から生き残れたという証拠がありませんでした。哨戒指揮官はこの件についてはもう打ち切りだと判断しました』

チャンドラ『魔法は上手くいった。まあ、炎はいつもそうなんだけど』

p8
[Panel 1]
(川を浚って調査する人々)

監督官の報告書『警備監督官にる報告書。手続き違反行為の一覧。不充分な捜索と回収作業』

[Panel 2]
(博物館内部の修復と聞き取り調査)

報告書『警備の方策の不手際』

[Panel 3]
(杖の修復作業)

報告書『装備の誤動作』

[Panel 4]
(追手への聞き取り調査)

報告書『拘引の実践に至らぬ遂行能力』

[Panel 5]
(川沿いの壁を調べる指揮官)

報告書『哨戒指揮官が死への実証を確保できなかったことの全般的過失』

[Panel 6]

指揮官「異端者は生きている。このことは僧院長様のお耳に入れなくては」

(壁には黒々とプレインズウォーカー・シンボルが焼き付けられていた)

(第一部おわり。第二部に続く)

以上を持ちまして「炎に注ぐ油/Fuel for the Fire 第一部」を訳出終了いたしました。拙い訳をお読み下さりありがとうございました。

先述の通り、第二部以降は公式サイトに日本語訳が存在します。しかし、なぜ第一部だけ翻訳されなかったのでしょうね…。

第一部は最初のPWコミック「チャンドラの最後の手段/Chandra's Ultimate」の増補版となっております。これは2007年10月の終わり、エキスパンション的にはローウィンの頃に公開されており、後からよくもまあ上手く回収したものです。

この話の位置づけはデュエルデッキ:ジェイスVSチャンドラのプロモーションといった所ですが、PWノベル「The Puryfing Fire」の導入やゼンディカー・ブロックへの重要な伏線ともなっております。

p4の『冷気の杖(CRYOSTAVE)』は色々調べてみましたがこのコミックにしか登場しない単語のようです。cryo(κρυο)はギリシャ語で「冷たい」、staveは英語で「杖」や「棒」を意味します。読みを無理やり日本語表記にしますと「クリュオステーブ」あたりでしょうか。

ヤヤの言葉「転んでもただでは起きない(Adversity into advantage)」はZENコミック「Awakenings 第三部(拙訳はこちら)」にも登場します。実際にヤヤ・バラードがこの台詞を使っていたのかは申し訳ありませんが私は昔のストーリーには詳しくないので存じません。どなたかご教示くださると嬉しく思います。

最後のコマのPWシンボル状の焦げ跡ですが、これによってチャンドラが爆発に紛れて川から上がり、そこで次元渡りをしたということと、その渡り方には炎のエレメントが関連することを同時に表現しています。漫画「燃え尽きぬ炎」でもチャンドラが次元渡りをする際には炎が現れていましたね。

それにしても本当にケファライの人々は何も悪くないのにとばっちりすぎますね…強盗とかモロに書かれてると、「この子は本当にロクなことをしないなあ」としみじみと思います。そこがチャンドラというキャラクターの面白さと思いますけどね。

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