前々回、前回に引き続き、今回は
【悪いなアノワン】Awakenings, Part 3【これ三人用なんだ】
を訳出します。
あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので誤訳、勘違いなどもあると思います。お気付きになられましたらご教示くださると助かります。
今回は英語特有の言い回しや上手く日本語に出来なかった部分が多いために、かなり意訳が入っております。ご了承ください。
p1 Awakenings(目覚めのとき) Part 3
p2
[Panel 1]
『ウギンの目の入り口付近』
(倒れているアノワン先生を見下ろすジェイス)
ジェイス「吸血鬼、俺はお前を殺したいわけじゃない。お前はただ、俺のような余所者から自分の世界を守ろうとしただけっていうのは判ってるさ」
アノワン「お前は何もわかってはおらん」
[Panel 2]
ジェイス「じゃあ、教えてくれ。さもないとあの炎の魔道士が俺たちを両方とも引っ叩くだろう」
[Panel 3]
(二人は崖をよじ登る)
アノワン「目は引っ攫っていけるような安ぴかものではない。それは空洞なのだよ」
ジェイス「そいつは何を抱えてるんだ?」
[Panel 4]
(扉にたどり着く)
[Panel 5]
(中に入るジェイス)
アノワン「面晶体。神秘文字。飽くことなく貪るものどもから我らの世界を守護する、いにしえの託宣。そう、エルドラ――」
[Panel 6]
アノワン「いかん!」
(突然扉が閉まり、アノワンを外に残してジェイスは目に閉じ込められる)
p3
[Panel 1]
謎の声『三者が来たる』
(ドラゴンvsチャンドラ。しかしチャンドラは防戦一方)
ジェイス(チャンドラはもう来ていたか。それにしても、あのドラゴンはどうやってあの扉を通りぬけたんだ?)
[Panel 3]
ジェイス「よし、紅蓮術士。どうやらお前は俺と組んだ方がいいようだ」
[Panel 4]
チャンドラ「あんた!」
[Panel 5]
ジェイス「判りきったことを言いたくはないんだがな。俺たちはここにおいて、何かしらの鍵となったようだ」
チャンドラ「あたしは今ちょっと忙しいの!」
p4
[Panel 1]
(炎を収束させるチャンドラ)
チャンドラ「あたしの後ろでじっとしてな。あんたのそのフードの中いっぱいに――」
[Panel 2]
チャンドラ「とってもお熱いのをお見舞いされたくないんならね」
(ドラゴンに向けてチャンドラは炎を放とうとする)
[Panel 3]
(ドラゴンに襲われ、辛くも避けるチャンドラ)
[Panel 4]
ジェイス「俺の助けが必要なら、ちゃんとそう言えよ」
(しかし、ジェイスの呪文は逸れてしまう)
ジェイス(なんだと――?この呪文は外れたりはしないはずだが)
p5
[Panel 1]
(面晶体がドラゴンの炎を吸収している)
ジェイス「あれはドラゴンの魔法をも吸収している――少なくとも、この点では俺たちは互角ってことか」
[Panel 2]
(ドラゴンに踏み潰されそうになるチャンドラ)
[Panel 3]
チャンドラ「あっちはドラゴンだってこと以外はね!」
[Panel 4]
(薙ぎ払ってくる尻尾をチャンドラはジャンプして避ける)
チャンドラ「判りきったことを言いたくはないんだけど――もしあたしが何か知っておくべきだとしたら、今がその時じゃないかな」
[Panel 5]
ジェイス(巻物の暗号……『不可視の目』――)
「『透明な炎』だ!光のない熱がとる姿――『目』に見られることのない……」
p6
[Panel 1]
チャンドラ(見えない炎なら止められないってことなのね。
やるのよ、チャンドラ。あんたならできるわ)
[Panel 2]
チャンドラ「転んでもただでは起きないってね」
[Panel 3-4]
(チャンドラは幽霊火を放ち、ドラゴンにヒット!)
[Panel 5]
ジェイス「今のそれが何だとしても、さあ、もう一回!」
[Panel 6]
(ジェイスは双つ術をチャンドラにかける)
p7
[Panel 1]
(チャンドラは再び幽霊火を放ちドラゴンを倒す)
ジェイス「うわっ!」
(呪文のバックファイアを受けるジェイス)
[Panel 3]
チャンドラ「ベレレン?」
[Panel 4]
謎の声『一者は去る』
[Panel 5]
チャンドラ「誰かさんは紅蓮術を受け付けなかったようね」
(倒れているジェイスを見下ろすチャンドラ)
チャンドラ(あんたはあたしがどこに行こうと毎回見つけだすだろうし。あんたとはここでケリをつけるべきなんだろうね、精神の魔道士)
p8
[Panel 1]
(ジェイスに肩を貸すチャンドラ)
チャンドラ「おいで。あたしたちはここから出なきゃ」
ジェイス「俺は大丈夫だよ、チャンドラ」
[Panel 2]
(チャンドラはジェイスを岩にそっと凭れかけさせる)
チャンドラ「あのドラゴンはプレインズウォーカーよ。すぐに回復してくる」
ジェイス「全ては……偶然なんかじゃない。俺たちはここに導かれたんだ」
[Panel 3]
チャンドラ「あの巻物に?」
ジェイス「俺たちはこれを見つけることになっていたんだ。お前はこれがどこにあるかを誰から聞いた?」
[Panel 4]
チャンドラ「そいつはあたしが引き受ける。あんたがそれをあたしの頭の中からほじくり出す前に行かなくちゃね」
(チャンドラはいずこかへプレインズウォークする)
[Panel 5]
ジェイス「誰がお前と俺の進路を交えさせた?」
[Panel 6-8]
(ウギンの目入り口の全景が地図の文様へフェードインしていく)
(「目覚めのとき」完。「Enter the Eldrazi」に続く)
以上をもちまして、「Awakenings」はこれで訳出終了となりました。
拙い訳をここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
p2のアノワン先生の台詞にある「Rune」は、コミックにおける既出の訳語が複数形「Runes」で「ルーン文字」になっているのですが、北欧もゲルマン人もゼンディカーに存在するわけではないので「神秘文字」としています。
「エルドラ――」は最初読みました時は「Eld」までしか書いてないと見間違えていまして、「Elder」とミスリードさせようとしてると勘違いしてました。「訳どうしよう…」と思っていたところ、改めてよく見ますと「Eldr」まで言ってましたので胸を撫で下ろしました。
やはりPW同士のバトルは燃えます。サルカンはさすがに強い!それを敵対していた者同士がそれぞれの特性を生かして力を合わせて倒す、というのは王道ですね。
素で上から目線かつマイペースのジェイスと、さりげなく皮肉屋なチャンドラとの掛け合いも愉快です。しかし、チャンドラはいつのまにジェイスの名前を知る機会があったのでしょうか。
これにより、チャンドラと付き合うのはギデオンかジェイスかというカップリング(pairingもしくはshipping)論争の火種となるわけですが。海外ではギデオン派、日本ではジェイス派が優勢のようです。
コミックにおけますゼンディカーブロック最終章「Enter the Eldrazi」につきましては…「Test of Metal」に繋がる重要なストーリーかつアートも素晴らしく、大好きなお話なのですが、また日本語にするのが死ぬほど難しいサルカン独白だらけというごらんの有様だよ!
ですので、予定は未定という事で。
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