Magic: The Gathering #1 Out Tomorrow!
IDW Publishing | Jan 31, 2012http://www.idwpublishing.com/news/article/2210/
今回はプレビューとして公開されている部分を訳出します。 あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。もし見つけられた方はご教示くださると嬉しく思います。
p2 Magic: The Gathering #1
多元宇宙――それぞれがただ一つの異なる世界が無限に広がる所。次元と呼ばれるこれらの世界は想像力に比肩するほど相異なっており広範だ。全ての次元は久遠の闇とプレインズウォーカーたち――それを見ることが出来る唯一の生命体――に呼ばれる霊気に、多元宇宙そのものである物質によって結ばれている。一つの次元から別の次元へと久遠の闇を渡る能力によって、プレインズウォーカーは多元宇宙の広大さとそこに存在する不思議を探求することの出来る唯一の存在だ。
ラヴニカ市、その名がずっと以前よりこの次元全体のものと等しくなった程に巨大な大都市で、物語は始まる……
p3
(回廊を逃げるダックと、それを追うデーモンと兵士たち)
ラヴニカ
ダック『こいつは日が悪い』
デーモン「ヤツを捕らえろ!」
追手「殺せ!」
ダック『まったく、ぞっとするような連中――ラクドス教団の人殺しどもから盗むのは、わざわざ厄介ごとを招くようなことだろうさ。だけど結果は誰が判るってんだ?』
p4
[Panel 1]
ダック『犯行現場から逃げ出すは嫌なものだ』
(袋を抱えて走りながらダックは振り返る)
ダック「クソッ、クソッ、クソッ!」
[Panel 2]
デーモン「羽虫どもよ、どけぃ!」
(デーモンと追手は更に街中まで追ってくる)
ダック『特に俺がやったものだとな』
[Panel 3]
(ダックは狭いアーケードの中に駆け込む)
ダック『というか、俺はもっと密やかにしたいんだが』
(衛兵にぶつかるダック)
衛兵「おい!」
[Panel 4]
(デーモンの炎が通りすがりを襲う!)
ダック『今日はやっちまったな』
衛兵「アイエエエ!」
[Panel 5]
デーモン「ネズミの穴に潜り込んだぞ。燻りだせ!」
p5
[Panel 1]
(ダックは狭い路地で人々を押し分けて強引に通る)
ダック「失敬!」
通りすがり「気を付けろよ!」
[Panel 2]
(路地から出るダック)
ダック『だが次の策はある』
市民A「おわっ!」
市民B「おい!何だよ――?」
[Panel 3]
追手「あっちに行ったぞ!」
ダック『“もし最初の策が失敗するならば、次の策を参照せよ”』
[Panel 4]
ダック『次の策は、“逃げろ”』
[Panel 5]
(しかし、目の前には閉じられた扉が!)
ダック「クソッタレ!」
ダック『時には、それも十分じゃない』
p6
[Panel 1]
(ダックは体当たりで扉をこじ開ける)
ダック『幸い、常に更なる策はある』
[Panel 2]
(そこでは一人の男がヴィーアシーノの暴漢に襲われていた)
ヴィーアシーノ「ゥルル?」
市民「ああ合唱者よ、ありがたや!」
ダック『”もし次の策が失敗するなら、更なる策を参照せよ”』
[Panel 3]
(部屋から出ていこうとするダック)
ダック「俺のことは気にしないでくれ」
ヴィーアシーノ「失せな!」
ダック『細かい所が足りないな、またしても』
[Panel 4]
ダック「俺はただの通りすがり――いてっ!」
(ヴィーアシーノは尾でダックの背中を殴る)
ダック『だが、そいつは一度も俺を裏切ったことはない』
[Panel 5]
(ダックはヴィーアシーノと対峙することとなる)
ヴィーアシーノ「さあ!」
ダック『今の所はな』
p7
[Panel 1]
(追手たちは扉をこじ開けようとする)
ダック『更なる策はその単純さ故に手際がいい』
追手「奴を追い詰めたぞ!」
[Panel 2]
(路地の天井に頭をつかえさせながらデーモンが登場)
デーモン「奴は儂の獲物だ」
ダック『更なる策、”去れ”』
[Panel 3]
追手「失礼ですが、閣下!」
ダック『二番目と同じように見えるよな』
[Panel 4]
デーモン「どけぃ!」
追手「うわー!」
(追手の一人がデーモンのハンマーで叩き潰される)
ダック『だが俺はプレインズウォーカーだ』
[Panel 5]
ダック『俺が去るっていうのは――』
p8
[Panel 1]
(デーモンはハンマーで扉を叩き割る!)
ダック『――その世界全体を後にするってことだ』
[Panel 2]
(中にはひっくり返ったヴィーアシーノのみが)
ヴィーアシーノ「俺はやってねぇ」
[Panel 3]
デーモン「奴はどこだ?」
p9
[Panel 1]
ダック『俺はこうするのは嫌いだ。次元の間を行き来するのは単純かつ難しい。まるで丸太から落っこちるように。四方八方へ同時に。』
[Panel 2]
(次元渡りしたダックは別の次元の路地へと落下する)
ダック『だが死ぬよりはマシだ』
[Panel 3]
『フィオラ』
(ダックは路地から街の広場へと向かう)
ダック『いつだってこの場所は好きだ』
ダック「いてて」
[Panel 4]
ダック『前に来てからは、すっかりご無沙汰だったな』
(プレビューおわり。続きはコミックブックにて)
日本でコミックブックを入手する手段は、おそらくアメコミ専門店などで探すか個人輸入するかといった所ですが、6月19日発売のTrading Paper Back(日本で言う所の単行本みたいなもの)でしたらamazon.co.jpで取り扱っていました。
おそらく最初のストーリーアークである全4話が収録されると思います。 送料などを考えますとこちらが確実かもしれませんね。私は田舎住まいでアメコミ専門店などに行くのは難しいだけに余計に…。
ダックが盗みに入った先は「ラクドス教団」、追っているデーモンはラクドス似(角が違うように見えます)、群衆の中にいたオルゾフの紋章付きマントの人物(p5、2コマ目)、「合唱者(the Chorus)」という台詞(p6、2コマ目)、とこのコミックに描かれるラヴニカは非常にギルドの存在感が濃厚です。
しかし、現在のラヴニカではギルド体制は崩壊しています。この事から、このコミックはまだギルド体制下にあった時代のラヴニカ、つまり過去の物語ではないか?とも推測出来ます。
予告によるとストーリーはすぐにイニストラード編になるとのことですが、果たしてこのラヴニカのエピソードは回想なのか、それともリアルタイム進行でイニストラードの過去の物語なのか、それともまた別の何かなのか(例えばラヴニカ市は現在もギルドの影響が強い、など)気になるところです。
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