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2012/05/01

【MtG背景世界:私家訳】DotP2012 キャラクター紹介文 その1:ガラク・ジェイス編

私はPC版しかやってないのとX-BOX360は本体持ってるけどPS3はないのですが、Duels of the Planeswalkers 2012は折角日本語と英語が両方あるので、勉強も兼ねて英語版から訳出してみて後で日本語版テキストと並べて比較するという命知らずなネタを暇な時や速報性のある更新ネタのない時に何回かに分けてやってみます。まさに誰得。

まずはデッキセレクトの時に流れているキャラクター紹介文を。ちなみにスタッフロールによりますと原文はクリエイティブのとってもえらい人、Brady Dommermuth氏。
今回はガラクとジェイス分です。

あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。日本語版文章の引用ミスもあるかもしれません。もし見つけられた方はご教示、ご指摘くださると嬉しく思います。





ガラク編

Garruk Wildspeaker is a master summoner of beasts. He believes the way to revere nature is to live as a predator: ruthless, unapologetic, and fierce.

私家訳:野生語りのガラクは獣の召喚の達人だ。無慈悲で野放図で獰猛な捕食者として生きることこそが、自然を崇拝する道だと信じている。

日本語版:野生語りのガラクは獣の召喚術の使い手だ。 彼は自然の中での捕食者としての、無慈悲であけすけで獰猛な生命を崇拝している。


*早速食い違ってしまいました。私は「the way to revere nature」を一つのまとまりとして「自然を崇拝する道」、「to live as ~」を「~として生きる」、最後の「: ruthless, unapologetic, and fierce.」は「predator」の補足と解釈してこうなりました。


Garruk considers himself a hunter of magic. He stalks and attacks ever mightier beasts not to kill them but to learn how to summon them.

私家訳:ガラクは自らを魔法の狩人とみなしている。彼はより強力な獣を、殺すためではなくそれを召喚する方法を会得するために忍び寄り、攻撃する。

日本語版:ガラクは自らを魔法の狩人だと考えている。 彼は強力な獣を追っては攻撃を仕掛け、殺さずにそれを召喚する方法を得ようとする。


Garruk isn’t much of a talker and distrusts cities. But now he must venture into civilization to track Liliana Vess, who cursed him with powerful dark magic.

私家訳 ガラクは多くを語らず、そして都会を信用しない。しかし今、彼を強力な闇の魔法で呪ったリリアナ・ヴェスを追跡するためには文明へと踏み込まなくてはならない。

日本語版:ガラクは多くを語らず、都市を信用していない。 しかし今、彼は強力な闇の魔法で自分に呪いをかけたリリアナ・ヴェスを追って文明へと足を踏み入れなければならない状況だ。

*この2つは日本語での表現の問題で内容自体はほぼ同じです。公式訳のほうが日本語としてスマートですね。



ジェイス編

The mind mage Jace Beleren can use his magic to create, alter, or erase thoughts - an ominous power that he must always think twice about before using.

私家訳:精神魔道士ジェイス・ベレレンは己の魔法によって思考を生み出し、改変し、消し去ることができる――それは、使う前には常によく考え直さなくてはならない忌まわしい力だ。

日本語版:精神魔道士のジェイス・ベレレンは自らの魔法を使って思考を生み出し、変え、消し去ることができる――それは恐るべき力であり、使う際にはいつでも念をいれざるを得ない。


*前半はほぼ同じですが後半が微妙に違いました。私訳はthat以降を「ominous power」の解説としたニュアンスをそのまま日本語にした感じですね。この場合の「think twice」はテンプレ訳では熟慮ですが、ominous(不吉な、気味の悪い)を受けて「踏みとどまるべきか否か」といった否定的な意味合いがメインの「よくよく考える、再考する」と解釈したのでこうなりました(他にも、小説でのその能力への躊躇いの描写などから)。うまい日本語が見つからなかったのでなんか流れが美しくないですね…。


Jace can conjure potent illusions. They aren’t projections of light and sound but mind magic that changes what others believe they are seeing and hearing.

私家訳:ジェイスは強力な幻影を喚び出す事ができる。それは光や音を投げかけるのではなく、それを見聞きしたと他者に信じ込ませる精神魔法だ。

日本語版:ジェイスは強力な幻影を生み出すこともできる。 それは単に光と音を生み出すだけでなく、それを見、それを耳にした他人にそれを信じさせる精神魔法でもあるのだ。

*これも食い違いました。「not only ~ but」の形ではなく「not ~ but」なので、ストレートに「ではなく」と解釈しました。色々調べてみても「だけではなく」となる要素があるのか私にはわからなかったです。
「conjure」は個人的にはすごく日本語にしにくい言葉です。「光や(と)音」と2つの要素に分けているので、それを受ける部分も「見聞き」ではなく公式訳のように「見る」と「聞く」の要素に分けたほうが美しいですね。


As Jace gathers knowledge, he draws the attention of Nicol Bolas, an ancient, evil Planeswalker who would use his mind magic to serve his own dark plans.

私家訳:ジェイスが知識を集めるにつれ、彼の精神魔法を己の闇の計画に仕えさせようと企む古えの邪悪なプレインズウォーカー、ニコル・ボーラスの関心を引きつけることとなる。

日本語版:ジェイスが知識を集める中で、その精神魔法を己の闇の計画に使おうと考えた古えのプレインズウォーカー、ニコル・ボーラスの興味を引くこととなる。

*これも殆ど表現の違いですね。公式訳の「集める中で」「興味を引く」の方がスマートでいいですね。でもボーラス様の象徴的な単語の一つの「evil」の部分がなくなっとる!



ここまでの反省会
日本語としての通りの良さのためには、あまり原文に囚われずにもっと大胆に崩すべきだと思った。 ガラクの下2つとかは特に原文の単語をなるべく日本語に拾おうとしてぎこちなくなったりと、取捨選択をもう少し考えないといけないなあと。

食い違ってしまった2つにつきましては、正直ちょっと迷ってます。うぬぬ…。

2 件のコメント:

  1. いつも楽しみにしてます♪
    私はDotP2012を持ってないしPCゲームもやらないので
    こういったキャラ関連の記事には興味津々です。

    翻訳解釈の食い違いですけど、
    ガラクの一文目は日本語製品版がまちがいでしょうね。
    (まちがいというか無茶苦茶かな?)

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  2. >あらーらさん
    当ブログではDotPはこれからも追って行きたいネタですので楽しんでくださるとうれしいです!

    ガラクの紹介文についてのコメントありがとうございます。これは恐らくそうだと思います。ただ、ジェイスの方は単純な構造の文章なだけに逆に不安になってくるといいますか…。

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