【MtG二次創作：絵と妄想文】照れ隠しにバカっていう。カリストでしょうか？いいえ、ジェイスです

Twitterでフォロワーの方がやってらしたお題ジェネレータを試しにやってみましたら『1RTされたら、「友人に」「部屋で」「照れ隠ししながら」、「バカ」と言うジェイスを書(描)きます』となりましたので「これはひどい」と思ってましたら本当にRTされましたので書(描)きました。

「男の照れ顔なんて誰得だよ！」という方はスルー願います。

「なあ、ジェイス。お前って凄いんだな」

「ん？なんだ突然」

「他の魔道士連中も言ってたが、番犬をも誤魔化す幻影なんて普通はそうそう出せないものなのだろ？」

「そりゃまあ、俺は子供の頃から正式に訓練受けてたし、プレインズウォーカーだし……褒めても何も出ないぞ」

　神童と呼ばれたジェイスにとっては幻影の魔法を賞賛されるのは彼がただの学生だった頃から当たり前すぎる事だっただけに、それ以降も続いたカリストの褒め言葉は話半分に聞いていた。

「それにお前のおかげで助かった命だしな。こういう所に来る魔道士ってアレな奴が多いし最初の頃は変な奴って思ってたが、お前っていい奴だよな」

『俺が”いい奴”だって？何言ってんだこいつ……』

　生来の魔法ゆえに生まれ故郷の近隣の人々にも、親からさえも気味悪がられ疎まれ、アカデミーでも不審を持たれ、ラヴニカでも”仕事”によって敵を多く作ったジェイスには、今までそのような事を言ってくれた者などなかった。親しみの目を向け、優しい言葉をかけてくれる者もいるにはいたが、ジェイスが本当は何者であるかを知った途端に離れていくか、利用しようと偽りの笑顔を向けてきた。それ故にラヴニカでは彼が友人と呼ぶもの達にすら偽名を名乗り、テゼレットと出会うまで誰にも本当の名前で呼ばれることもテレパスであることやプレインズウォーカーであることを知られることもなかった。

　ましてやその力で感謝されることも。

　ジェイスは酷く落ち着かない気分になった。今まで学んだ知識を以てしてもどうすればいいのか判らない。

　頬が熱くなるのを感じてつい顔を背けてしまい、外套の襟元を手繰り寄せる。

『やっぱり変なやつだ……』

　何のためか、部屋の中でわざわざ外套のフードをかぶり直して猫背で縮こまるジェイスを見てカリストは肩をすくめた。

（おわり）

カリストはジェイスとそっくりという設定ですが、髪の色はジェイスより明るいウッドブラウン、瞳の色はオーシャンブルーだそうです。ちなみにジェイスはアイスブルーの瞳。
身長差と体重差もあるのですが、どちらが重いのかや背が高いのかはわかりませんでした。
カリストは平均より背が高いらしいのとジェイス2ｍ設定を採用しますと、ジェイスのほうが高いのでしょうか。

ジェイスは初期忠誠度が低いので余所余所しくてなかなか心を開かないけれど、3マナで来るくらいに意外と気さくで一旦打ち解けたらでみんなにカードを振舞うことで忠誠度が+2になったりとかなりデレデレだと思います。なので、完全に心を開いてしまったらあまり照れを見せなくなりそうです。
小説ですと意外とあのコートを着てないシーンがあったり、コミックですと意外とフードとってるシーンが多かったりします。そりゃ屋内ではあまり被りませんよね…でもフードがないと絵に描くと誰か判らないのが難点ですかも。

久しぶりに絵を描きましたので描き方を忘れてしまい、ものすごく時間がかかった割には…うーん。