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2011/03/09

【MtG:PWコミック私家訳】Enter the Eldrazi Part 2

今回はこちらの続きである

【サルカン反省会】Enter the Eldrazi, Part 2【ひとりでできるもん】

を訳出します。
この回は非常に日本語にするのに難しかったために意訳も多く含まれております。
あくまで英語力の低い筆者の勉強として訳してますので全くの誤訳や勘違いなども存在する可能性があります。もし見つけられた方はご教示くださると嬉しく思います。
Part 3も訳出や推敲に時間は掛かりますが、追々掲載する予定です。



p1 Enter the Eldrazi(エルドラージ現出) Part 2

p2
[Panel 1]
(ウギンの目で倒れていたサルカンが目を覚ます)

サルカン「馬鹿ものが」

[Panel 2]

サルカン「ミジメな毛長サルめ」

[Panel 3]

サルカン「お前はこれをどう思う?」

[Panel 4]
(杖を頼りに立ち上がるサルカン)

[Panel 5]

サルカン「ドラゴンの君主たちは、自分たちのドラゴン見習いをドラゴンの目へと遣わした。この迷宮が閉じられた時でさえ、俺は翼を拡げて飛び立ちもせずに途方にくれていた。紅蓮術士の小娘が来るまで……」

[Panel 6]
(階段を登っていくサルカン)

[Panel 7]
(サルカンは巨大な面晶体に触れる)

サルカン「俺はドラゴン変化している時にだけこれを読むことが出来た」

[Panel 8]

サルカン「俺の骨の中は熱い盃のようだ」

[Panel 9]

サルカン「水を……」

p3
[Panel 1]
(洞窟に一面にまるで牙のように規則正しく並ぶ面晶体。)

[Panel 2]

サルカン(今、歯は噛み締められている。俺はその顎に引っかけられた餌食なのか?)

[Panel 3-5]
(サルカンは洞窟を出る)

[Panel 6]

サルカン(戯けたマナめ。翼は畳んだままにしておこう)

[Panel 8]

サルカン(貴様の悪ふざけなしっぺ返しを蒙るよりは登山の方がましだ)

[Panel 9]

サルカン(ずっとまし――)

p4
[Panel 1-2]
(ドラゴンの死体に群がるクリーチャーたち)

[Panel 3]
(サルカンは杖を振りかざし、追い払おうとする)

サルカン「彼女から離れろ、ウギンの穢れよ!」

[Panel 4]

サルカン「夢を食い荒らすウジ虫どもめ!彼女を冒涜させはせん!」

[Panel 5-6]
(サルカンは炎でクリーチャーを焼き払う)

p5
[Panel 1]

サルカン「のたくる異形どもが」

[Panel 2]
(サルカンはドラゴンの前に跪き祈る)

サルカン「壁が閉じた時には奴らはどこに潜んでたのだ?ドラゴンよ、この山が貴女を悼むように」

[Panel 3]
(ドラゴンの死体の足元の水を飲もうとするサルカンにドラゴンの幻影が話しかけてくる)

ドラゴン『妾を悼むというのか、狂人よ。今、妾は安らかであり、新たな脅威からは免れておる。そちの苦悩は正に始まったばかりじゃ』

[Panel 4]

ドラゴン『あるじはそちがしくじったという知らせを心待ちにしておろう』

サルカン「ボーラス様はこの迷宮を導かれる。あのお方ならこの結び目を解かれるだろう」

[Panel 5]

ドラゴン『そちが三言目の言葉を発する前にボーラスはそちを無に帰するじゃろう。そちの申し立ては炎の嵐の中の羽毛のようなものじゃ』

サルカン「いいや。俺はそれを正してやる」

p6
[Panel 1]
(サルカンは再び洞窟に戻る)

ドラゴン『無益な。火山の火口を塞ごうとする羽虫のようなものよ。ドラゴンの見掛け倒しな安ぴか物さえ無ければウギンの目はまた眠りに就こうに』

サルカン「俺はドラゴンの安ぴか物じゃない!ここに送り込まれる理由があったんだ」

[Panel 2]

ドラゴン『そちはしくじるためにここに寄越されたのじゃ』

サルカン「俺は挽回する。我が主に相応しいようにな」

[Panel 3]
(ふたたび目に戻ったサルカン)

サルカン「フードの奴が入った時、ここは閉じられた。何故だ?俺は今までここに何人も引きずり込んできた。奴らの血を流してきたのだ」

ドラゴン『彼奴らはそれに相応しいものではなかったのじゃ』

サルカン「相応しい……」

[Panel 4]

サルカン「あいつもプレインズウォーカーだ」

p7
[Panel 1]

サルカン「第一に入ったのは俺だ。この文字をドラゴンの目を通じて読むと……」

[Panel 2]

ドラゴン『三者は来たる』

サルカン「一者は去る」

[Panel 3]

サルカン「目は半目で俺を睨みつけ続けている。俺が去れば開くのか?」

ドラゴン『そちは己が負け戦についてあの方に語らねばなるまい』

[Panel 4]

ドラゴン『さすれば、そちは恐らくまた異なるものを蒙るじゃろうて』

サルカン「搦め手はもうたくさんだ!その謎々はお前のように燃えるだろうな!」

(サルカンはドラゴン変化し、ドラゴンの幻影に向かって火を放つ)

p8
[Panel 1]
(炎を吐くドラゴン形態のサルカン)

[Panel 2]
(ドラゴン形態のまま、サルカンは面晶体を見つめる)

サルカン「ドラゴンの目……」

[Panel 3]

サルカン「ドラゴンの殴り書きを読まねば」

[Panel 4-5]
(サルカンは面晶体の突起を折り取り、ドラゴン変化を解く)

[Panel 6]
(サルカンは面晶体を手に取る)

サルカン(最も古き時代のお方への土産物だ)

[Panel 7]

サルカン(俺は『一者』ではない、そして奴らは去ることはないだろう)

[Panel 8]

サルカン(今はな)

(サルカンはプレインズウォークする)


(第二部おわり。第三部に続く)


大変遅くなって申し訳ありませんでした。本当に今回は難しかったです。
言っている意味は判るのですが、一文が単語そのままの意味と熟語としての意味が引っ掛けてあったり、何を指すのかの省略があったりと、それを日本語に変換するのが極めて難しく…。

狂サルカンはシャーマンなだけあって、時には非常に暗示めいた発言をしますね。そして、前回でも少し言及しましたが、やはりマナが不安定な場所では飛行もちでもあまり飛びたくないようです。

サルカンはここに至ってジェイスがPWということに気が付いたようです。旧世代はPWであることがお互いすぐ判ったとのことですが、灯が変質したことによって気がつきにくくなったのかもしれません。小説「Agents of Artifice」でも、ジェイスは最初テゼレットがPWかどうかまではわかりませんでした。
ミラディンの傷跡ブロックのコミック「Gathering Forces」でコスはアジャニをPWとすぐに見抜きましたが、ナヤのレオニンという明らかにドミナリアでは異質の種族だったからという理由があります。

誤解されがちですが、このドラゴンはウギンではありません。何者なのかは判りませんが、恐らくはサルカンの妄想だと思われます。

第三部もまた難しそうですが、なるべく早めに訳出したいと思います

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です…!まゆげです。
    コミック訳語、いつもありがたく見ています><

    ドラゴンがメスということに気付くあたり
    知識半端ないですね…

    サルカンのけなげさに全俺が泣きました…。
    ボーラスさんの誤った行動を正す?
    彼は従順に従うだけではなかったのか…意外でした。

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  2. >まゆげさん
    どこでメスって判ったのか読者からはさっぱり判らないあたり、サルカンのドラゴンへの並々ならぬ見識が伺えますね。
    さすがといわざるを得ません。

    正すというのは「サルカン自身の失敗」を自分で正すって意味合いのつもりだったんですが、確かにそうも読めますね…ちょっと訳語として不適当だったようです。ニポンゴムズカシネー
    ヴォルはいつでもご主人様の下僕でございます。

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