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2011/07/06

【MtG:StF一部訳とか】ジェイスの文書管理人/Jace’s Archivistと無限連合ラヴニカ支部

ここのところ別件で色々と作業中ですので更新が滞っていることをお詫びいたします。

今回の記事は
Eleventeen M12 Art Tidbits. Also, Plants!
Savor the Flavor: Brady Dommermuth 2011年7月6日
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/150

の《ジェイスの文書管理人/Jace’s Archivist》分だけ訳出+背景世界的考察です。なぜこのような記事を作成しましたかといいますと

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というわけで実行せざるを得なかった。ついカッとなってやった。誰でも(?)良かった。今も反省していない。



(訳ここから)

 小説「Agents of Artifice」から始まったジェイスの進行中の物語において、彼は無限連合として知られているテゼレットによって率いられたいかがわしい犯罪組織で働いていました。テゼレットに反抗して打倒した後、ジェイスは連合のラヴニカ支部の事実上の指導者となって、権力の澱みない移行のために迅速に働く人材を配置します。我々はここにラヴニカで精を出すジェイスの職員の一人をお見せします。

 彼が何を調査しているのかですって?

 チャンドラ・ナラーがケファライの星の聖域から盗み、その回収のためにジェイスが雇われた巻物に見出された神秘的な象形文字は、後に双方のプレインズウォーカーをゼンディカーのウギンの目へと宿命的に導きました。
 この巻物が披露されたのは、コミック「炎に注ぐ油/Fuel for the Fire訳註:第1部のみサイトの言語設定を英語にすることで閲覧可能、第2部からは日本語設定でも可能)」の最後のページにおいてです。

(訳ここまで)

内容的には既出の情報ですが、今まではアートやFTで類推されていた事が公式記事によって裏付けされました。彼は伝説のクリーチャーではなく多くの連合ラヴニカ支部の職員の内の一人に過ぎませんが、さりげないストーリーへの関連性によって多くのフレーバーを感じさせてくれます。

「Agents of Artifice」の終わりに散々ジェイスが嫌がっていた連合を結局は引き継いだ経緯につきましては以前記事にしました。
 →コンフラックス以降における無限連合(「Agents of Artifice」終盤と「Test of Metal」序盤のネタバレがありますので閲覧にはご注意ください)

チャンドラとジェイスによる巻物争奪戦の時期につきましては以前にも記事にしましたが、テゼレット支配下の連合時代と推測されます。
 →燃え尽きぬ炎の時代ジェイスvsチャンドラの時期 補足編

巻物とウギンの目に関しましてはPWコミック「炎に注ぐ油/Fuel for the Fire」の他にも、

・「ヴェールの呪い/The Veil's Curse
 無限連合ラヴニカ支部における巻物の調査、恐らく「ジェイスの文書管理人」の初出
・「Journey to the Eye
 チャンドラのゼンディカーでの冒険とアノワン先生との出会い
・「Awakenings
 ジェイスとチャンドラのウギンの目への探索、アノワン先生やサルカンとの戦い
・「Enter the Eldrazi
 ジェイスのラヴニカへの帰還、サルカンの任務についてのニコル・ボーラスの真意

などに描かれています。
 →公式和訳の無いウェブコミック一覧(あらーら様のブログ「あらーら大変」よりPWコミック私家訳へのリンク集、拙訳もリンク頂いてます)

余談ですが、「ヴェールの呪い」はM12の《移し変え/Redirect》のFTの原因にもなったと思われる事件が描かれています。それにしても

「実際、極めて単純なことだが、二本足で歩いて間もないお前には、少々説明に時間が掛かりそうだ」
 ――ジェイス・ベレレンから野生語りのガラクへ

"It's actually quite simple, but since you're only recently begun to walk upright, in may take some time to explain. "
- Jace Beleren, to Garruk Wildspeaker"

と、M12になってかなりFTが減った(再録の《ジェイスの消去/Jace's Erasure》は変更なし、他の再録カードは別の人物の言葉や関連のない内容に変更)上に、唯一の新FTがこのように辛辣な内容とは。まあ、自分は何も悪くないのに部下たちをボコられ自宅の窓を割られて部屋を荒らされ乱暴を働かれたらこんなことも言いたくなるのかもしれませんね…はたして彼らの因縁はどうなることでしょうか。ガラク(そしてリリアナ)のブロックストーリー初進出ということもあってイニストラードが楽しみです。

所で大きなサイズのアートを見て気がついたのですが…


管理人と師ベレレンの模様
文書管理人の肩パッドの模様とジェイスの服の模様ってもしかしてお揃い…?

何かしらの魔法的な意味のある文様なら似たものをしていても不思議はないのですが、ジェイスの服の模様は実は特に意味のなく、単に見た目が気に入ってるだけであることが「Agents of Artifice」において言及されています。
ただ、「Consortium Report: "The Incident at the Eye."」(私家訳 連合報告書:『目』における異変 )の末尾に似たような文様を透かしか何かのように使用していたりしますので、ジェイス個人を示す何かしらの紋章のようなものとなっているのかもしれません。

輪の開口部が先が上向きに尖っている、真ん中にさらに円がある、という点から「もしかしてボーラスの角とその間に浮いてる珠をシンボル化したもの? ってことは無限連合のマーク?」というご指摘をあいしゃ様がなさってましたが、個人的にはジェイスの服は無限連合自体やテゼレットやボーラスとの繋がりの設定が存在しなかった(それらの設定は殆どがカードの後から小説のために作られたことが著者インタビューで明かされています)ローウィン時代(もしかすると本来PWが初収録されるはずだった未来予知時代)からの一張羅ですのでその可能性は低いと思います。ただ、確かに類似性は高いですので、偶然?の一致によって後からそういう設定が作られて、職員である文書管理人も…という可能性もあると考えるのも面白いと思います。

でも、今のところは単なる「師ベレレンとお揃い☆(ゝω・)v」…あんな真面目そうな顔して真面目な発言をしておいて彼は案外そういう人(ヴィダルケンだけど)なのかもしれない……?Baltriceが通信に胸ポケットに入るサイズのジェイス人形(擽ったくなるような甲高い声でしゃべったり、身振りを真似る機能付き)使ってたりと、元多次元間陰謀団(というか犯罪組織)のくせに新生無限連合は意外とファンシーな組織!?

3 件のコメント:

  1. 更新お疲れ様です><まゆげです。

    無限連合のファッションリーダージェイス…
    ジェイスの好みから無限連合全員の流行が生まれたら
    面白いです><

    >「実際、極めて単純なことだが~」のFT

    なるほど…
    ガラクが乱入してきたときのセリフだと考えれば!
    ジェイスにしては怒りを誘うような
    好戦的な一言だと違和感があったんですよ。
    小説を読み込んだわけではありませんが、、、

    まあ頭にきたときは毒や愚痴のひとつも
    あるかもしれませんが^^;

    >Baltriceが通信に胸ポケットに入るサイズのジェイス人形

    バルさん何してるの…というか誰が作ったの…
    なぜジェイスの形である必要があったのか
    ちょっと聞いてみたいです。

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  2. 二度もコメントすみません><
    イラストが可愛いです…特にジェイス><

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  3. ありがとうございます><
    文書管理人がかわいすぎてやばい

    >ファッションリーダー
    その発想はなかったwww
    連合職員みんなでお揃いとかファンシーすぎる元犯罪組織ですね!

    >移し替えFT
    普段は柔弱系男子かつ我慢強くて怒りを表に出さないタイプですが言う時は言う男です。
    しかし従来のFTが結構クール系だっただけに、意図して煽ってるような少し感情的な内容なのは新鮮ですね。天然で煽るようなことはポロリしてましたが。

    >なぞのジェイス人形
    誰が作ったのか謎ですが、アーティファクト=テゼレットの置き土産の可能性が…?とかちょっと怖い考えになってしまった。

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